パワーズコート
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21世紀
タラ宮殿子ども博物館
この地所には世界最大級のドールハウスを収蔵するタラ宮殿子ども博物館(英: Tara's Palace Museum of Childhood)がある。2011年6月、ダブリン近郊 Malahide Castle から移されたもので、ドールハウスと家財道具のミニチュア、人形、各時代の昔のおもちゃを展示している。なかでも「タラ宮殿」と呼ばれるドールハウス[5]はウィンザー城にあるメアリー王妃のドールハウス、あるいはアメリカならシカゴ科学産業博物館の収蔵品、または外装だけで30年かけたというニューヨーク郊外のナッソー郡立美術館がほこるアストラッドにまさるとも劣らないと言われる[要出典]。
大衆文化
映画、テレビ
映画の現場として1969年に大泥棒と犯罪王の『Where's Jack? 』撮影にあてられた[要出典]屋敷は、もっと著名なスタンリー・キューブリック監督『バリー・リンドン』にも舞台を提供し、1974年の焼失前の姿を映像にとどめている[要出典]。屋敷を背景に置いた『Moll Flanders』(1996年)で主人公モル・フランダースが想いを寄せる〈芸術家〉は、当地に先祖代々暮らしたという[要出典])。またディケンズの小説『デイヴィッド・コパフィールド』の映画化は2000年に実施され[要出典]、2002年版『モンテ・クリスト伯』でも撮影現場となる[6]。
映画『The League of Gentlemen's Apocalypse』(2005年)は、イギリスのテレビドラマ『リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟!』の続編。こちらの庭で制作し、〈善良王ビリー〉ことウィリアム3世(バーナード・ヒル )とイングランドの女王メアリー2世(Victoria Wood)が野外で対峙する様子を撮した[要出典]。
アメリカのテレビ局AMCは未来社会を描く連続ドラマ『Into the Badlands』の第2クール(2017年)に敵役(かたきやく)のジュリエット・チョー男爵 Baron Chau(エレノア・マツウラ)を初登場させ、その居城を当地に設定した。
滝でロケ
飛地の滝を戦場に見立て、1981年版『エクスカリバー』でアーサー王とランスロットの戦闘シーンが展開する[7]。
滝と邸の外でロケを行った作品には、アメリカのケーブルテレビ Hallmark Channel の取り下ろし映画『Honeymoon for One』がある。アイルランドの豪邸を訪れる主人公をニコレット・シェリダンが演じた[8]。脚本は「キャッスルワイルド邸」の主人(姓はパワーズコート)と周辺住民がもめる原因をゴルフコースの建設としていて、ゴルフクラブのある当地と重なる[9][リンク切れ]。
文学作品
文学作品を見ると、作家デイビッド・ディキンソンはこの屋敷を舞台にした推理小説シリーズに取り組む。ヴィクトリア朝の貴族探偵フランシス・パワーズコート卿 Lord Francis Powerscourt の出身は当地とされ、登場作は『Goodnight Sweet Prince』(仮題:おやすみ皇太子さま)『Death And The Jubilee)』(仮題:死と式典)『Death Called To The Bar』(仮題:法廷に呼ばれた死神)ほか全16作(2017年12月時点)[注釈 3]。
小説『ジュラシック・パーク』は映画化権をフランチャイズし、短編映画『Battle at Big Rock』(2019年)は当地でカメラを回した。
音楽
当地の庭は2008年、アイルランドを代表する女性歌手グループ「ケルティック・ウーマン[注釈 4]」がアルバム『ソングス・フロム・ザ・ハート』を録音し、DVD(2010年)[注釈 5]とテレビ特番[要出典]も収録した場所である。
パワーズコートの滝
パワーズコートの滝は高さ121m、アイルランドで一番高い滝である。周辺の谷も旧子爵領で、屋敷地から離れた飛び地の私有地は1858年から鹿公園である。第7代子爵が取り寄せてここで飼ったニホンジカは、外来種としてアイルランドに定着している。
屋敷から滝まで通じる路線バスは2005年に廃止し、夏季のみ臨時バスを運行する。最寄りのエニスケリーとは距離こそ7kmだが、道幅は狭く急峻で健脚向きである。
入場料を申し受け、3€から5€である(2007年4月年現在[update])。
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