ニーア オートマタ 評価

ニーア オートマタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 05:14 UTC 版)

評価

評価
集計結果
媒体結果
MetacriticPS4:88/100[92]
PC:84/100[93]
XB1:90/100[94]
レビュー結果
媒体結果
デストラクトイド9/10[92]
Eurogamer8/10[92]
ファミ通39(10,10,10,9)/40[95]
ゲーム・インフォーマー7.75/10[92]
GameSpot9/10[92]
GamesRadar+4.5/5[92]
IGN8.9/10[92]
電撃PlayStation85, 90, 80, 95[96]
Easy Allies[92][92]
IGN Japan7.4/10[97]
受賞
媒体受賞
CEDEC AWARDS 2017サウンド部門 最優秀賞[50]
日本ゲーム大賞 2017年間作品部門 優秀賞[98]
Global Game Awards 2017Game of the Year 2017 1ST[99][100]

Best Open World 3RD[101][100]

Best Sci-Fi 1ST[102][100]
PlayStation Awards 2017Gold Prize[103]
ユーザーズチョイス賞[103]
The Game Awards 2017Best Score/Music[104]
第3回 CGWORLD AWARDSゲームグラフィックス部門 最優秀賞[105]
第21回 D.I.C.E. AwardsRole-Playing Game of the Year[106]
DestructoidBest PS4 Game of 2017[107][100]
PC GamerBest Action Game[108][100]
MirrorGame of the Year 2017[109][100]
2018 SXSWゲーム賞Excellence in Musical Score[110]
Excellence in Technical Achievement[110]
ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード 2018Audience Award[111]
ファミ通アワード2017優秀賞[112]
電撃オンラインアワード2017コンシューマーソフト3位[113]
CEDEC AWARDS 2018ビジュアル・アーツ部門 最優秀賞[114]
PlayStation Awards 2019Platinum Prize[115]
プレイステーション 25周年記念ユーザーズチョイス賞[115]

メディアによるレビュー

国内メディアのうち、『週刊ファミ通』のクロスレビューではレゲー秋山・ジゴロ☆芦田・ブンブン丸が10点を、くしだナム子が9点を付け、40点満点中39点の評価を得てプラチナ殿堂入り[95]。また、同誌の2017年5月25日号(No.1484)から8月3日号(No.1494)にかけて掲載された「ジャンル別ゲーム総選挙」では、アクションゲーム総選挙にて3位、RPG総選挙にて4位と、2部門で上位にランクイン[116]。2017年9月14日増刊号(No.1500)で発表された全ジャンルゲーム総選挙では、100位中4位に輝いた[117]。『電撃PlayStation』の電撃レビューではAkが85点、とかちやが90点、城イドムが80点、AOが95点を付け[96]、『週刊ファミ通』・『電撃PlayStation』共に独自の世界観やストーリー展開・キャラクター・戦闘時の攻撃や回避の爽快感の高さなどを高く評価した。

IGN Japanも「NieRらしさ」を残しながら爽快感を高めたアクション性は高く評価したが、一方でストーリー展開やエンディングのギミックは予想の範囲内であったと述べ、こちらに関しては「NieRらしさ」が足りないとした。また、随所に挿入されるシューティングゲームパートには「単調でつまらない」「面倒」「『アクションRPG』を売りにしている作品であるのに、あまりにもシューティングゲームパートが多すぎる」とネガティブな意見を寄せ、得点は10点満点中7.4点とした[97]。それに対して米国のIGNはシューティングゲームパートには触れず、主にアクションパートの完成度の高さに触れながら、釣りや動物への騎乗といった要素の楽しさや物語を補完するサブクエストの内容を評価すると共に、マップを自由に散策し、そのロケーションを楽しむことが非常に面白かったという意見を寄せ、得点は10点満点中8.9点とした[118]

この他に海外メディアのレビューでは、GameSpotが「プラチナゲームズの最高傑作にみられるようなスタイリッシュな戦闘の要素があるが、それらはヨコオタロウ作品特有の型にはまらないゲーム性やストーリーデザインを邪魔することはなく、ストーリー、戦闘、そして弾幕シューティングがシームレスに融合された作品である」と評価して10点満点中9点を付けるなどし、PS4版のメタスコアは101件のメディアレビューを受けて100点満点中88点となった[92]

売上と反響

本作は初動型が多いアクションRPGとしては珍しく、「長く、底堅く売れ続ける」という特異な販売推移をたどった。販売初週の国内売上は約20万本を記録し[15]、2017年4月4日に世界累計出荷・ダウンロード販売本数が100万本に達する[16]と、一周年を迎えた翌2018年3月には同売上が250万本を突破[77]。その後Xbox One版となるDL専売ソフト『NieR:Automata BECOME AS GODS Edition』や、PS4用の価格改定版となる『Game of the YoRHa Edition』などの発売を経て、2019年5月14日の時点で400万本を達成[84][85]。3周年となる2020年3月31日の時点では、450万本を突破した[86]。2024年2月22日にはパッケージ版の出荷数とダウンロード版の販売数の合計が800万本に達した[119]

本作品のヒットを受けて、販売元であるスクウェア・エニックスの親会社にあたるスクウェア・エニックス・ホールディングスの株価は17年ぶりに高値を記録し[120]、音楽を担当したMONACAは、以前はアニメ音楽の制作を希望して応募をする人間が多かったが、ゲーム音楽の制作を希望しての応募が増えたことを明かしている[121]。また、開発にあたったプラチナゲームズでも同様に採用希望の応募が増えたとし、同社所属のゲームクリエイター・神谷英樹からは「『ニーアオートマタ』のヒットはプラチナゲームズに多大な恩恵をもたらしてくれた」とのコメントが寄せられた[122]

なお、本作の難易度がプラチナゲームズが制作したタイトルの中では易しいとされていることに対しては、ディレクターのヨコオから「ゲームがあまり得意ではないプレイヤーがパッケージに惹かれて買う場合もあり、そのような人たちにも最後までゲームを楽しんでもらえるようにと考えて設定したものだ」と説明されている[23]

受賞

本作は「CEDEC AWARDS 2017」でのサウンド部門の最優秀賞受賞を皮切りに多数のアワードにノミネートされ、いくつかのアワードでは最高賞も受賞した。著名なもののうち、ノミネートのみで最高賞の受賞には至らなかったものとしては、イギリスで最も歴史のあるアワード「ゴールデンジョイスティックアワード 2017」のBest Storytelling・Studio of the Year・PlayStation Game of the Yearと[123]、「英国アカデミー賞ゲーム部門 2018」のGame Design・Game Innovationが挙げられ[124]、これらの最高賞は『スーパーマリオ オデッセイ』、『Horizon Zero Dawn』、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』などが受賞した。

著名なアワードで受賞したものは、まずは世界でもっとも権威あるゲーム賞とも称される「第21回D.I.C.E. Awards」におけるRole-Playing Game of the Yearの受賞が挙げられる。この賞についてスタッフらはまさか受賞に至るとは考えておらず、授賞式には関係者が1人も出席していなかった[125]。次いで世界最大級のゲームアワード「The Game Awards 2017」ではBest Score/Musicを[104]、そして世界最大規模のゲーム開発者向けの国際カンファレンス「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード 2018」ではAudience Awardを受賞した[111]

国内のアワードでは、「日本ゲーム大賞 2017」において年間作品部門の優秀賞を受賞し[98]、「ファミ通アワード 2017」でも優秀賞を受賞した[112]

Steam版における不具合の放置

2021年3月時点で、同ゲームのPC版はSteamMicrosoft Storeの2種類のプラットフォームで販売されている。しかし、開発元・販売元のスクウェア・エニックスは、この内Microsoft Storeでリリースされたもののみソフトの不具合修正を行っていた[126]

この事実を重く見たSteamユーザがSteamストア内のレビュー機能を使って抗議を行い、遂にはニュースメディアが取り上げるまでの事件に発展したものの、スクウェア・エニックスは沈黙していた[126]が、後にSteam版は2021年7月16日より修正パッチが配信されることが発表された[127]


  1. ^ 最初は完全なオープンワールドではなく、ストーリー進行に合わせて行動できる範囲が広がっていく[11]
  2. ^ 前述したファストトラベル機能もこのアクセスポイントを使用して行う。
  3. ^ 主題歌「Weight of the World」が流れるのはこれらのエンディングのみである。
  4. ^ パッケージ版封入の「人類防衛新聞」には「ヨルハ部隊ホワイト司令官」と記載されている。また、バンカー崩壊後にジャッカスに話しかけると、彼女が「ホワイト」の名を口にする。
  5. ^ 『小説 NieR:Automata 長イ話』では、「自分たちを生み出しただけで、導くことはしてくれなかった創造主」に対しての憎悪であると書かれている[25]
  6. ^ 川渕は2BとA2のモーションアクターも兼任している[27]
  7. ^ 『PAX East 2017』にて、ディレクターのヨコオが「欧米版と日本版では、あるキャラクターの名前が著作権に抵触したために異なっている」と述べている[29]
  8. ^ ゲーム内アーカイブ「機械生命体研究報告書」では「N2」、エンドロールでは「Terminal α / Terminal β」と書かれている。
  9. ^ ゲーム内に収録されている個体データ「赤い少女」より。
  10. ^ 『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』に登場したデボルとポポル
  11. ^ 2Bを例に取ると、全高(ヒール含む)168cm に対し、体重は148.8kgとなっている[32]
  12. ^ 『NieR:Automata Strategy Guide ニーア オートマタ 攻略設定資料集 ≪第243次降下作戦指令書≫』記載の年表にて「西暦11306年に絶滅」と明言された[34]
  13. ^ 「オリジナル・ゲシュタルト」のこと。詳細は『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』の記事を参照。
  14. ^ EDクレジットでは「Masato Shindo」と表記されている。「進藤雅人」の名前は本作の公式ブログにおける2016年06月27日の記事で確認できるが[58]、同記事がプラチナゲームズの公式ブログに転載された際、「進藤美咲」の名前に訂正されている[59]
  15. ^ 2019年2月時点では配信が終了している。





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