トランスフォーマー/リベンジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/31 18:28 UTC 版)
登場兵器
- F4U コルセア
- B-24 リベレーター
- F-4 ファントム
- F-22 ラプター
- F-16 ファイティング・ファルコン
- F/A-18E スーパーホーネット
- A-10A サンダーボルトⅡ
- MiG-21 フィッシュベッド
- B-1B ランサー
- C-130 ハーキュリーズ
- C-17 グローブマスター
- AH-64D アパッチ・ロングボウ
- UH-60 ブラックホーク
- CH-47 チヌーク
- SR-71 ブラックバード
- M1エイブラムス
- M2ブラッドレー
- MLRS
- HIMARS
- ニミッツ級航空母艦「セオドア・ルーズベルト」・「ジョン・C・ステニス」
- アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「キッド」
- LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇
スタッフ
- 監督 - マイケル・ベイ
- 製作総指揮 - スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・ベイ、ブライアン・ゴールドナー、マーク・バーラディアン
- 製作 - ドン・マーフィ、トム・デサント、ロレンツォ・ディボナベンチュラ、イアン・ブライス
- 脚本 - アーレン・クルーガー、ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン
- 撮影 - ベン・セレシン
- 編集 - ロジャー・バートン、ポール・ルベル、ジョエル・ネグロン、トーマス・マルドゥーン
- 美術 - ナイジェル・フェルプス
- 音楽 - スティーブ・ジャブロンスキー feat. リンキン・パーク
- 主題歌 : リンキン・パーク「New Divide」
- VFX : ILM、デジタル・ドメイン、CLMスタジオ、アスライム、カーナー・オプチカル
作品解説
今回は前作の1億5,000万ドルを超える2億ドルの製作費が投じられた。主要スタッフには、新たに『ザ・リング』や『スクリーム3』などのホラー映画を手がけた脚本家アーレン・クルーガーが参加している。
前作でも主題歌を提供したリンキン・パークは、本作品のテーマ曲として「New Divide」を新たに書き下ろし、スティーヴ・ジャブロンスキーと共同で劇伴も担当した。
ワールドプレミアは東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで2009年6月8日に開催された。韓国のソウルで開かれたプレミア記者会見で、マイケル・ベイ監督は、トランスフォーマーの中に「日本の侍精神を込めた」と発言し、倭色論議を巻き起こした[19]。
演出・撮影
吹き替え版はタカラトミーが提供したアニメシリーズの出演者リストを参考にしたため、トランスフォーマーシリーズに出演した声優が多く起用されている[20]。
終盤での“ディセプティコンが太陽をエネルギーに変えようとし、その結果太陽が失われそうになる”というプロットのモチーフになったのはアニメ第1作の第12話「ソーラーエネルギーを盗め!」(原語版第18話「Changing Gears」)であり、そのための装置だったグレートマシンも同話に登場したソーラーニードルが原型となっている。この他にもアニメのオマージュがちりばめられている。また、あるプロトフォームの腕には「T-1000」の文字が書かれているが、これは撮影中に『ターミネーター4』で巨大ロボット(ハーヴェスター)が登場することを知ったマイケル・ベイ監督が同映画に対抗意識を燃やしたためである[21]。
森林の戦闘やデバステーターの登場シーンなど、IMAXカメラで撮影された部分がある。そのため、IMAXシアター公開ヴァージョンは画面サイズが混在しており、本編はシネスコサイズだが、IMAX専用シーンでは最高解像度のビスタサイズに切り替わる。IMAXシアターで公開されたIMAX撮影シーンは、ほぼ正方形に近いIMAXオリジナルアスペクトでの上映である。IMAX版のソフトはビスタサイズで収録されてあるため、IMAX劇場版よりも上下がカットされている。北米盤Blu-rayとDVDは、通常スクリーン版とビッグ・スクリーン・エディション(ウォルマート限定)が発売されている。IMAX版の本編は約30秒分の追加シーンがある。
ロケ地
アフリカ大陸でのロケ撮影において、ヨルダンのペトラ遺跡とエジプトのピラミッドをロケ地にした撮影が行われた。[注 7]、ただ背景として映しただけでなく、役者が実際に中に入ったり登ったりもしているが、これはそれらを管理するヨルダン王室およびエジプト考古学の最高権威であるザヒ・ハワスがトランスフォーマーシリーズの大ファンだったため、今回特別に認められたものである。
反響
アメリカとカナダでの興行収入は4億ドルを記録。北米歴代9位という成績を叩き出している(後に『アバター』『トイ・ストーリー3』などが公開されたことにより、2022年8月現在は全米歴代41位)[22]。全米の記録としてはシリーズ最高記録である。日本では6月20日に世界最速公開されたが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』や『ROOKIES-卒業-』などといった強力なライバルの公開と重なった影響もあり、最終興行成績は23.2億円[2]で前作を下回った。
注釈
- ^ 撮影に使用されたのはプリンストン大学とペンシルベニア大学だが、作中にキャンパス内でサムの母親がマリファナ入りのブラウニーを食べるシーンがあるため、両大学からは作中に大学名を出す許可が得られなかった。
- ^ 主演を務めるシャイア・ラブーフは撮影中に左腕を負傷し、撮影の続行が危ぶまれたが、マイケル・ベイは「それならそれで対応する」として撮影を続行した。本編後半でサムが左腕に包帯を巻いているのはこのためである(本編ではスペースブリッジで飛ばされた際に負傷したことになっている)。
- ^ 大学の校則で新入生は自家用車を持ち込めない(なお、車を持つのが認められるのは3年生から)ためサムは彼を連れて行けなかった。
- ^ 因みにこの時、ギャロウェイにパラシュートを装着させ、パラシュートの開き方を説明したものの、突然の出来事に激しく動揺していて全く説明を聞いていなかった彼にビンタをかました。
- ^ シェルターに避難していた大統領がそんな命令を下せるはずがない
- ^ 小説版によると東京ディズニーランドの「不思議の国のアリス」のアトラクションに導入されたホンダ製の女性型アニマトロニクスをスキャンしたことが示唆されているが、劇中では特に言及されていない。
- ^ ペトラ遺跡のロケについては製作総指揮のスピルバーグが監督した映画「インディ・ジョーンズ」シリーズで、1989年に公開された第3作目「最後の聖戦」以来20年ぶりにロケが行われた。なお主演のシャイア・ラブーフは2008年に公開された第4作目「クリスタル・スカルの王国」に出演している。
出典
- ^ a b c “Transformers: Revenge of the Fallen (2009)”. Box Office Mojo. 2012年5月21日閲覧。
- ^ a b “日本映画産業統計 過去興行収入上位作品 (興収10億円以上番組) 2009年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2011年2月6日閲覧。
- ^ Regarding Penn's Open Letter to Michael Bay(Wayback Machine、2010年11月26日) - https://michaelbay.com/newsblog/files/d56f71572ffbeb023c7bea941830a529-226.php
- ^ Transformers: Revenge of the Fallen: The Movie Universeより
- ^ ULTIMATE GUIDE REVENGE、11頁。
- ^ a b トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、12頁。
- ^ https://tfwiki.net/wiki/Elita_One_(disambiguation)
- ^ http://www.retrosbk.com/?p=262、および英語版ウィキペディアより
- ^ トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、10頁。
- ^ a b c トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、14頁。
- ^ a b c トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、89頁。
- ^ https://variety.com/review/VE1117940483.html?categoryid=31&cs=1
- ^ トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、27頁。
- ^ トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、29頁。
- ^ トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、50頁。
- ^ https://features.cgsociety.org/story_custom.php?story_id=5153&page=2
- ^ http://www.tfviews.com/news/main/hasbro-q-and-a/641
- ^ トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、28頁。
- ^ 【韓国ブログ】韓国の倭色論議「開かれた心で日本を見るべき」サーチナ 2009年6月24日
- ^ トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、92頁。
- ^ DVDのオーディオコメンタリーより
- ^ “All Time Domestic Box Office Results”. Box Office Mojo. 2022年8月29日閲覧。
- ^ a b “「トランスフォーマー3」は3Dに!新悪役はショックウェーブ”. eiga.com. (2010年6月15日) 2010年6月20日閲覧。
- ^ a b c “「トランスフォーマー2」は「ひどい出来」と監督自ら認める”. eiga.com. (2011年1月19日) 2011年3月8日閲覧。
- ^ 最低映画ラジー賞ノミネート発表「トランスフォーマー/リベンジ」が最多7部門eiga.com 2010年2月2日
- ^ “シャイア・ラブーフ「トランスフォーマー」シリーズへの不満吐露”. eiga.com. (2010年5月14日) 2011年1月25日閲覧。
- ^ 「THE TRANSFORMERS 20周年大特集」『フィギュア王』No.82通巻509号、ワールドフォトプレス、2004年11月、30頁、ISBN 4-8465-2509-0。
- ^ トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、5頁。
- ^ a b c ULTIMATE GUIDE REVENGE、26頁。
- ^ a b c d e f g 「付録 トランスフォーマーリベンジ ハイパーリンクファイル」『ハイパーホビー』第130巻、徳間書店、2009年7月、18-20頁、雑誌 17465-07、JAN 4910174650795。
- ^ a b c d e f 「付録(2) トランスフォーマーリベンジ COUNTDOWN BOOK」『電撃ホビーマガジン』第11巻第10号、アスキー・メディアワークス、2009年7月、付録(2) 14-16頁、雑誌 16465-7、JAN 4910164650798。
- ^ トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、88頁。
- ^ a b c ULTIMATE GUIDE REVENGE、27頁。
- ^ a b トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、90頁。
- ^ トランスフォーマージェネレーション2009 Vol.3、35頁。
- ^ a b c “日清紡が赤字決算、ブックオフ、タカラトミー、オリコン、新生銀行が好決算、ラウンドワンが減益=12日に注目の銘柄”. Sakura Financial News. セレージャテクノロジー (2009年11月12日). 2010年6月24日閲覧。
- ^ a b “タカラトミー:10年3月期、純利益6.5倍、合併以降最高額の利益、現代版ベーゴマ「メタルファイト ベイブレード」や「トランスフォーマー」のヒットが貢献”. Sakura Financial News (セレージャテクノロジー). (2010年5月11日) 2010年6月24日閲覧。
- ^ 「特集 トランスフォーマー2010」『フィギュア王』No.144通巻804号、ワールドフォトプレス、2010年2月、28頁、ISBN 978-4-8465-2804-1。
- ^ 政宗一成(インタビュー)「トランスフォーマー ナレーター 政宗一成氏のコメント」(SWF)『Yahoo!動画 タカラトミーチャンネル』、2009年6月8日 。2010年6月8日閲覧。
- ^ “書籍詳細 トランスフォーマー リベンジ”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房. 2010年6月23日閲覧。
- ^ 中国空軍、PR動画に米国映画のシーン挿入 SNSで「総攻撃」受ける 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
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