セントクレア川 セントクレア川の概要

セントクレア川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/14 03:11 UTC 版)

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セントクレア川
Saint Clair River
Rivière Sainte Claire
ランドサット衛星によるセントクレア川付近の写真。右上からヒューロン湖、セントクレア川、中央がセントクレア湖、その左下(南西)から流れ出るのがデトロイト川であり、エリー湖に注ぐ
延長 65.2 km
平均流量 5,200 m³/s
流域面積 579,000 km²
河口・合流先 セントクレア湖
流域 アメリカ合衆国 ミシガン州 カナダ オンタリオ州
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セントクレア川下流を航行する五大湖の貨物船、写真はアメリカ合衆国側から対岸のカナダを望む。

位置

セントクレア川は「海峡」と見なす者もおり[2]、ヒューロン湖の南端から南にセントクレア湖の北端を繋いでいる。セントクレア湖に注ぐ地点近くでは幾つかの水路に分岐し、セントクレア・フラットと呼ばれる広いデルタ地帯を形成している。

大きさ

セントクレア川の長さは40.5マイル (65.2 km) あり[1]、ヒューロン湖の水面とセントクレア湖の水面の高低差5フィート (1.5 m) を流れる。流量は平均約182,000立方フィート/毎秒 (5,200 m3/s), 、水域面積は223,600平方マイル (579,000 km2) ある[3]。この数字にはヒューロン湖、ミシガン湖スペリオル湖の流域面積を加算したものを考慮してある。

歴史

18世紀、フランス人ヴォイアジャーズ(運び屋)とクーリュール・デ・ボワ(森の民)が、ヨーロッパの王族のために毛皮を積んだカヌーでセントクレア川を航行した。19世紀半ば、現在のミシガン州マリーンシティで建造された船が移民を上流に運び、さらにアメリカ合衆国西部の新しい故郷に向かわせた。20世紀、五大湖の上流側から開拓者の労働によって生産された鉄鉱石、銅、穀物を貨物船が下流に運んだ。

流域

セントクレア川の最上流、ヒューロン湖から注ぐ所、2つのブルーウォーター橋が架かる。

セントクレア川と、カナダ側オンタリオ州ラムトン郡にある支流を合わせて103,210エーカー (417.70 km2) の流域がある。ただし、これにはセントクレア湖に直接注ぐシデナム川の流域を含んでいない。ミシガン州では、ラピーア郡マコーム郡サニラック郡セントクレア郡にあるブラック川、パイン川、ベル川の流域合わせて780,600エーカー (3159 km2) ある。バンス・クリークとマリーンシティ周辺の流域は比較的小さい。

  • スタグ島、オンタリオ州コルナとミシガン州メアリーズビルの間にある。
  • フォーン島、オンタリオ州ポートラムトンとミシガン州マリーンシティの近くにある。
  • ウォルポール、シーウェイ、バセット、スキレル、ポットワタミ、セントアン、ディッキンソン、ラッセル、ハーセンズ各島は、セントクレア川がミシガン州アルゴナック近くでセントクレア湖に注ぐ所にある。これらの島は五大湖では唯一の大きなデルタ地帯である「セントクレア・フラッツ」を形成している。北アメリカの清水域にあるデルタとして最大である。このデルタにある諸島のうち6つは、ウォルポール・アイランド・ファースト・ネーションが使う保留地である。



  1. ^ a b U.S. Geological Survey. National Hydrography Dataset high-resolution flowline data. The National Map, accessed November 7, 2011
  2. ^ Some Thoughts on Isostatic Rebound as a Hypothetical Factor in Lake and Strait Characteristics in the Great Lakes
  3. ^ Great Lakes Factsheet No. 1”. United States EPA. 2013年5月30日閲覧。
  4. ^ Lakes Michigan, Huron hit record low water level


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