ジアルジア症 治療と診断

ジアルジア症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 23:28 UTC 版)

治療と診断

症状

感染者の多くは無症状で、便中に持続的に嚢子(ジアルジア症の病原体)を排出しており、感染源として重要視される。

主な臨床症状は非血性で水様 または泥状便の下痢、体重減少、腹痛悪心、脂肪便、衰弱感などで、発熱は少ない。下痢は有症症例では出現確率が多い。排便回数は患者により様々。

病原診断

患者の糞便から原虫を検出。

治療

ジアルジアの治療には、感受性のある抗原虫薬が使用がされる。

ヒト以外への感染

ネコは簡単に治癒し、仔ヒツジでは体重が減るだけだが、仔ウシの場合は致死的なこともあり、抗生物質や電解質を与えても効かないことも多い。一方、無徴候でキャリアとなる仔ウシもいる。チンチラでは致死的なので安全な水を与えるように特別の警戒が必要である。

イヌの場合は深刻で、犬舎にいる1歳未満のイヌの3割ほどが感染している。犬舎での処置は、感染した犬を特定して隔離するか、あるいは単に全部の犬を治療し、その後犬舎全体を消毒する。シストは最低1ヶ月は生存しているため、その間は運動のための草場は汚染されていると考えるべきである。予防のためには最低20日間隔離しておき、あまり多くのシストがないように給水設備を管理することが挙げられる。

過去の痕跡

2500年以上前のエルサレムの遺跡調査を通じて、過去の人々がジアルジア症に感染していた痕跡が見出されている[3]

参考文献

関連項目




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