サントメ・プリンシペ 交通

サントメ・プリンシペ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 03:07 UTC 版)

交通

サントメにはサントメ国際空港があり、近隣諸国から国際線が就航しているほか、プリンシペ島のプリンシペ空港までの国内線も存在する。鉄道は現在まで存在していない。

国民

サントメ・プリンシペの子供たち

人口

サントメ・プリンシペの人口は、独立前の1960年に6万3000人だった[19]ものが1986年には11万人[20]、2017年には20万4000人にまで増加した[12]

民族

全人口の約9割が、サントメ島に居住している。ポルトガルの植民地時代にアフリカから農園の労働力として連れてこられた黒人と、それを支配していたポルトガル系の白人がいたものの、ポルトガルから独立した1975年前後に、ポルトガル系住民の多くがこの国から退去していった。一方で、比較的関係が良好であったアンゴラでは、内戦が勃発し、難民が多数移住してきた[21]

このため、バントゥー系の黒人、ムラート(白人と黒人の混血)、アンゴラ人、ポルトガル人などが居住する。

言語

サントメ・プリンシペの公用語ポルトガル語と定められている。しかし、標準的なポルトガル語を母語とする人は都市部に僅かにいるのみで、多くの国民は、ポルトガル語をベースとしたクレオール言語を話す。このクレオール言語にも地域差が見られ、サントメ島(南端部を除く)のフォロ語、アンゴラ難民が多く居住するサントメ島南端部のアンゴラ語、プリンシペ島のプリンシペ・クレオール語に分類されている。

宗教

首都サントメの大聖堂

2001年の調査によれば、キリスト教カトリックが70.3%、福音派が3.4%、ニュー・アポストリック教会が2%、アドヴェンティストが1.8%、その他が3.1%、無宗教が19.4%を占める[22]

教育

義務教育は4年間に定められている。2018年の調査によれば、15歳以上の国民の識字率は92.8%(男性:96.2%、女性:89.5%)であった[22]

保健

治安

人権


注釈

  1. ^ サトウキビの栽培には年間平均気温20 ℃、年間降水量1000 mm以上であれば良い。ただし、収穫期に糖度が高いことが求められるため、収穫期に乾燥する地域での栽培が望ましい。季節風の影響を受ける地域で乾季はあるものの、サントメ島は年間降水量4000 mm以上に達する非常に多雨な地域である。
  2. ^ カカオの栽培には年平均気温25 ℃前後、年間降水量2000 mmを超えることが条件として求められる。乾燥に弱いため、多雨な地域が栽培に向く。

出典

  1. ^ a b UNdata”. 国連. 2021年10月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e IMF Data and Statistics 2021年10月21日閲覧([1]
  3. ^ DST News - Sao Tome and Principe changes its time zone back to UTC from January 1, 2019.、2019年1月3日閲覧。
  4. ^ a b c 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p232 ISBN 4254166621
  5. ^ 「世界現代史15 アフリカ現代史3」p161 小田英郎 山川出版社 昭和61年3月30日1版1刷発行
  6. ^ a b c 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p233 ISBN 4254166621
  7. ^ a b c d e f https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/stp/data.html 「サントメ・プリンシペ民主共和国 基礎データ」日本国外務省 令和2年3月18日 2020年5月5日閲覧
  8. ^ Blanchard, Ben (2016年12月21日). “China welcomes Sao Tome decision to ditch Taiwan ties”. Reuters. http://www.reuters.com/article/us-china-taiwan-saotome-idUSKBN1492SO 2016年12月21日閲覧。 
  9. ^ a b 外務省 サントメ・プリンシペ基礎データ
  10. ^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p231 ISBN 4254166621
  11. ^ 『岩と雪 No.147』山と溪谷社、1991年8月1日、6-14頁。 
  12. ^ a b c d 「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版 世界各国要覧と最新統計」p276 二宮書店 平成30年1月10日発行
  13. ^ a b 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p231 ISBN 4254166621
  14. ^ 平野克己 『図説アフリカ経済』日本評論社、2002年4月。33-34頁。ISBN 978-4-535-55230-2
  15. ^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p235 ISBN 4254166621
  16. ^ Scott 2009 Standard Postage Stamp Catalogue Vol.5. Amos Advantage. (2008). p. 839. ISBN 978-0894874215 
  17. ^ STAMPS ISSUES”. サントメ・プリンシペ郵政. 2015年10月25日閲覧。
  18. ^ ILLEGAL STAMPS”. サントメ・プリンシペ郵政. 2015年10月25日閲覧。
  19. ^ 「各国別 世界の現勢Ⅰ」(岩波講座 現代 別巻Ⅰ)p404 1964年9月14日第1刷 岩波書店
  20. ^ 『アフリカを知る事典』、平凡社、ISBN 4-582-12623-5 1989年2月6日 初版第1刷 p.181
  21. ^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』、朝倉書店  p232 ISBN 4254166621
  22. ^ a b CIA World Factbook "Sao Tome and Principe" 2020年4月5日閲覧。






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