サッカー専門誌 サッカー専門誌の概要

サッカー専門誌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 06:15 UTC 版)

概要

海外

イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト

海外の主なサッカー専門誌には、ドイツの『キッカー[1]フランスの『フランス・フットボール』、イギリスの『ワールドサッカー[2]ブラジルの『プラカール英語版』など、サッカー中心の報道を行うスポーツ専門誌には、イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』や[3]アルゼンチンの『エル・グラフィコ英語版[4]などがある。

2010年代になると日本と同様に、欧米でも出版不況インターネットの普及に押され廃刊となるケースや、従来の紙媒体からウェブサイトへと移行する状況が増えている[3][5]。廃刊誌の中には、スペインの『ドン・バロン英語版』なども含まれる[5]

日本

日本では1966年に『サッカーマガジン』(ベースボール・マガジン社)が創刊されたのが始まりで[6]、1971年に『イレブン』(日本スポーツ出版社、1988年廃刊)、1979年に『サッカーダイジェスト』(日本スポーツ企画出版社)、1986年に『ストライカー』(学習研究社、2019年休刊)が創刊され、インターネットや衛星放送の存在しない時代に、サッカー関係者やファンにとって貴重な情報源となった[注釈 1]。この当時はサッカー少年を含む競技者や指導者を主な対象とし国内中心の雑誌作りが行われていたが、欧米サッカーへの関心の高まりを受け国外情報の掲載も行われた[6]

1990年代以降、各クラブを専門に扱った雑誌や、海外サッカー人気の高まりによりそれを専門に扱う雑誌が創刊されるなど、ターゲット層を絞った雑誌作りも行われるようになった[6][7]。この頃になると従来の競技者や指導者向けではなく、サポーターやファンに対象を向けるなど大衆娯楽的な傾向が強まったとも言われる[6]

主な専門誌

一般

公式マガジン

休刊・廃刊

脚注


注釈

  1. ^ 『メキシコの青い空-実況席のサッカー20年』(山本浩新潮社 2005年)21ページに、1986年のメキシコW杯当時の状況について「インターネットもなければ海外からの映像も限られている時代。手に出来る情報は数少ない専門誌か、新聞の小さな記事が中心だった」と記述されている。

出典

  1. ^ キッカー誌コラムニストにデアバル元ドイツ代表監督 ~ 釜本のかつての恩師 ~”. 賀川浩の片言隻句 (2006年11月18日). 2016年10月3日閲覧。
  2. ^ 「神戸賀川サッカー文庫」を開設して” (PDF). 神戸市立図書館報 書燈. 神戸市立中央図書館 (2014年7月). 2016年10月3日閲覧。
  3. ^ a b 片野道郎 (2015年3月21日). “イタリア活字スポーツメディア事情”. TIFOSISSIMO!!!イタリアサッカー:解釈と鑑賞. 2016年10月3日閲覧。
  4. ^ サッカーに導かれた人生 藤坂ガルシア 千鶴(Fujisaka de Garcia, Chizuru)”. WJWN (2006年11月18日). 2016年10月3日閲覧。
  5. ^ a b 豊福晋 (2011年10月24日). “スペイン有名誌休刊に見る、スポーツメディアの危機。~サッカー雑誌を襲う2つの逆風~”. Number Web. 2016年10月3日閲覧。
  6. ^ a b c d サッカー専門誌の変遷”. 牛木素吉郎のビバ!スポーツ時評 (2013年2月22日). 2016年10月3日閲覧。
  7. ^ スポーツ総合誌、冬の時代 新興組、ヒーロー不在で苦戦”. asahi.com (2007年1月7日). 2016年10月3日閲覧。


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