サクラソウ 神話・伝承

サクラソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/27 03:14 UTC 版)

神話・伝承

  • サクラソウ属(西洋サクラソウ、プリムラ)の花を指す英語のprimroseprimerole(最初に咲く花)から転訛したもので、和名も春先に咲く花という意味であり、バラやサクラとは全く関係がない。
  • ギリシャ神話では、青年パラリソスが許婚を失った悲しみにやつれ死に、プリムラに変身したと語られる。この話から西洋文芸においては悲しみや死のシンボルに使われる。
  • イギリスでは弔花あるいは棺を飾る花であり、春先に咲くことや、薄幸やはかなさとの連想などから花言葉も「青春」あるいは「若者」。また若さにまかせた享楽的生活を比喩的に「サクラソウの道(primrose path)」という。
  • ビクトリア朝期の政治家ディズレーリはプリムラを愛したので、彼の命日である4月19日はPrimrose Dayと呼ばれ、市民はこの花を身につけるという。

関連人物

関連項目

  • 花の一覧
  • 接触性皮膚炎(かぶれ):トキワザクラ (P. obconica プリムラ・オブコニカ) は葉の裏表や花茎などに毛茸を生じ、その先端からかぶれを引き起こす原因物質のプリミン(primin)を分泌する[7]。プリミンを分泌しない品種が育成・市販されている[7]
  • 日本の普通切手:2015年(平成27年)2月2日から日本郵便が発行している100円普通切手のデザインに採用されている。

脚注

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  1. ^ 『植物分類表』(初版第2刷(訂正入))アボック社、2010年4月、pp. xxvii, 176-178頁。ISBN 978-4-900358-61-4 
  2. ^ a b 米倉浩司・梶田忠(2003年-)「Primula sieboldii『BG Plants 和名-学名インデックス(YList)』、(2015年5月31日閲覧)
  3. ^ 仁田坂英二「品種分化をめぐって : 古典園芸植物のドメスティケーション」『国立民族学博物館調査報告』第84号、国立民族学博物館、2009年3月31日、 412頁、 doi:10.15021/00001156hdl:10502/4027ISSN 13406787NAID 120002014593
  4. ^ 「江戸が生んだ伝統園芸草花 サクラソウ」 趣味の園芸 2019年4月号 79ページ NHK出版刊 雑誌 06457-4
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠(2003年-)「Primula malacoides『BG Plants 和名-学名インデックス(YList)』、(2015年5月31日閲覧)
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠(2003年-)「Primula obconica『BG Plants 和名-学名インデックス(YList)』、(2015年5月31日閲覧)
  7. ^ a b 今西英雄・腰岡政二・柴田道夫・土井元章 編著 編「14.2 プリムラ類」 『花の園芸辞典』(初版)朝倉書店、2014年9月、pp. 326-330.頁。ISBN 978-4-254-41034-1 


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