サイコミュ バリエーション

サイコミュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 00:33 UTC 版)

バリエーション

サイコ・ニュートライザー

OVA『GUNDAM EVOLVE../9 MSZ-006 Z-GUNDAM』に登場する、パイロットの思考や動作をダイレクトに機体の挙動に反映する新機軸のサイコミュ思考操縦システム[40]。開発はチャクラ研究所が行った[41]。本システムにあわせ、搭載機であるレッド・ゼータのコクピットはリニア・シートが変形[41]して、操縦スティックやフットペダルが収納される構造となっている。更に敵機のサイコミュに干渉する能力も有しており、稼働時にはビーム・バリアが発生する現象もみられるなど既存のサイコミュにはない機能を有する反面、同調できるパイロットは限られていた[41]

サイコフレーム

劇場アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が初出。サイコミュの機能をもつ極小のコンピューター・チップを鋳込んだMSの構造材。

ナイトロ

ゲーム『機動戦士ガンダムUC』や漫画『機動戦士ガンダムU.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』などに登場するガンダムデルタカイなどに搭載されているサイコミュシステム。ニュータイプ的な素養の低いパイロットでも、搭乗するとニュータイプと同等の空間認識能力を得ることができる。このシステムの恩恵によりオールドタイプの一般兵でも、ガンダムデルタカイに搭載されたサイコミュ兵器(フィン・ファンネル)を操ることができる。これは、パイロットを強制的に強化人間化することで、システム側に言わば強引に最適化しているためであり、ナイトロシステムが発動する毎に、搭乗者の脳内を強制的に書き換えている。短期間でパイロットのニュータイプ的素養の覚醒を促すことも可能だが、パイロットの性格が非常に攻撃的で不安定なものへと変化していく危険性も孕んだ、諸刃のシステムでもある。本システムは、初期のサイコミュ・システムの欠陥であった「感応波の逆流現象」を応用したものではないかと推測されている。この仮説が正しいとするなら、パイロットはナイトロ・システムの起動する度に自身の感応波に晒され、結果的に催眠法による「強化処置」と同等の効果が生じていた可能性が高い。人格崩壊を含む精神面でのリスクはあるにせよ、薬物を伴わない分、禁断症状に苦しめられることはないという利点もあった[42]。なお、初期に開発された旧式のナイトロシステムでは、パイロットが燃え尽きる(廃人になる)という欠陥もあった[43]。本来はグリプス戦役期の0087年に、サイコガンダムをよどみなく動かすためにティターンズで作られたシステムである[44]。使用時の特性として、機体各部の駆動部から青い炎のような光が噴き出すという外観上の性質がある。

インテンション・オートマチック・システム

機動戦士ガンダムUC』に登場するサイコミュ思考操縦システム。「UC計画」によって誕生したユニコーンガンダムシナンジュ[45][46][47]に搭載された、機体の操縦にニュータイプ・パイロットが思い描く操縦イメージを直接反映させる思考操縦システムであり、パイロットの思考が機体の動きにダイレクトに反映され、通常の手動のみの操縦を遥かに凌駕する反応速度と動作精度を誇る。このシステムとフル・サイコフレーム機を組み合わせることにより開発された、ユニコーンガンダムに搭載される特殊管制システム「NT-Dシステム(ニュータイプ・デストロイヤー・システム)」は、パイロットと機体の交感をインテンション・オートマチック・システムを介して極限にまで高め、その際のMSの機動性は、まるで瞬間移動をしているかのような機動が行われる。その動きは、対峙した相手がニュータイプのパイロットであっても容易には察知することができないほどの機動性を誇る。また、インテンション・オートマチック・システムによる機体とパイロットの交感状態が限界を超えた域にまで達すると、パイロットの思考のまま自身の身体のように機体を制御できるまでに到る。だがこの域まで達した状態で機体が損傷を受けると、その損傷のイメージまでパイロットにダイレクトにフィードバックされるようになってしまうという危険性もある。その機体制動の反動としてパイロットに掛かるG(重力加速度)の負荷も殺人的なレベルであり、パイロットの安全を考慮するとNT-D使用での最大機動は5分が限界と見られている。パイロットへのG負荷を緩和するために、専用のパイロットスーツには「DDS(ドラッグ・デリバリー・システム)[48]」と呼ばれる対G負荷用薬剤投与システムが搭載されており、パイロットに薬剤を投与することで体内の血液循環を活性化して、Gによる循環の停滞を抑える役割を持っている。このシステムによる機体とパイロットとの同期性の向上のために、専用のパイロットスーツのヘルメットには、内部フレームにサイコフレームが採用されており[49]、またΖガンダムのパイロットのヘルメットにも搭載されていたバイオセンサーシステムも組み込んでいる[49]。このヘルメットの後頭部には「NT New type device」と記載され、専用の認識コードで管理されていた[49]

思考操縦システムとしての用途以外にも、ユニコーン1号機はフルアーマー装備で多数の銃火器を用いた際、サイコミュと連動した本システムがパイロットによる目標の探知と呼応し、ある程度は自動で照準を行ったり[50]、サイコフレームが最大共振した際には、3枚のシールドを本システムを介してファンネルの様に遠隔操作した。「袖付き」の巨大MAネオ・ジオングは、本システムを搭載するシナンジュをコア・ユニットとして中枢に据えることで、ネオ・ジオングが備える多数かつ大型のサイコミュ兵器の運用を、単独のパイロットによる操縦で実現している。

ネオ・サイコミュ・システム

ラフレシアに搭載された、新型の機体制御システム。カロッゾがクロスボーン・バンガードに参画する以前に開発していた技術を拠り所としており、思考のみによる操作を可能とする[51]。ただし、こちらは制御系にバイオコンピューターを使用している[52]

ラフレシアは作中で人体と機体を光ファイバーによって有線接続する描写が存在し、パイロットに特殊な手術が必要である可能性もうかがわせる。また、ネオガンダム試作1号機にもこれと類似したシステムが搭載されている。しかし、『シルエットフォーミュラ91』でパイロットを務めたガレムソンは頭に電極のような物を付けていることを除いて外見的には常人と変わらず、普通のパイロットスーツで1号機を操縦している。


注釈

  1. ^ アルレット・アルマージュのように、ニュータイプだが(強い感応波を発せられるが)サイコミュには対応出来ない者もいる。

出典

  1. ^ a b c F91 オフィシャルエディション, p. 60.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 宇宙世紀ボックス PART.8, p. 38.
  3. ^ ガンダム辞典 Ver,1,5, p. 64.
  4. ^ a b c 小説『Vガンダム(5)』, p. 249.
  5. ^ 小説『逆襲のシャア(中篇)』, p. 83.
  6. ^ 宇宙世紀ボックス PART.13, p. 28.
  7. ^ a b c d e f g 小説『逆襲のシャア(中篇)』, p. 86.
  8. ^ a b c d 宇宙世紀ボックス PART.13, p. 29.
  9. ^ a b 小説『Vガンダム(5)』, p. 69.
  10. ^ 小説『Vガンダム(5)』, p. 351.
  11. ^ 劇場アニメ『機動戦士ガンダムNT』
  12. ^ 小説『逆襲のシャア(後篇)』, p. 250.
  13. ^ 劇場用アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
  14. ^ 小説『Vガンダム(5)』, p. 114.
  15. ^ a b 小説『Vガンダム(5)』, p. 169.
  16. ^ a b 小説『Vガンダム(5)』, p. 284.
  17. ^ a b 小説『Vガンダム(5)』, p. 305.
  18. ^ a b 宇宙世紀ボックス PART.2, p. 40.
  19. ^ 宇宙世紀ボックス PART.3, p. 36.
  20. ^ 宇宙世紀ボックス PART.3, p. 38.
  21. ^ a b c 宇宙世紀ボックス PART.2, p. 46.
  22. ^ 宇宙世紀ボックス PART.2, p. 76.
  23. ^ a b 小説『逆襲のシャア(中篇)』, p. 87.
  24. ^ ニュータイプ100%コレクション23, p. 97.
  25. ^ 宇宙世紀ボックス PART.10, p. 37.
  26. ^ 機動戦士Vガンダム MECHANIC ザンネック
  27. ^ 小説『ガイア・ギア3』, p. 57.
  28. ^ 小説『ガイア・ギア3』, p. 43.
  29. ^ 小説『ガイア・ギア3』, p. 33-34.
  30. ^ a b c d e f g h i 逆襲のシャア シネマブック, p. 58.
  31. ^ ガンダム辞典 Ver,1,5, p. 272.
  32. ^ ガンダム宇宙世紀メモリアル, p. 31.
  33. ^ a b c アニメ『機動戦士Ζガンダム』第49話「生命散って」
  34. ^ a b c d アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』第47話「戦士、再び……」
  35. ^ a b c アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』第36話「重力下のプルツー」
  36. ^ 小説『Ζガンダム 第五部』, p. 301.
  37. ^ アニメ『機動戦士Ζガンダム』第50話「宇宙を駆ける」
  38. ^ a b c d e 週刊MSバイブル17 2019, pp. 22–27.
  39. ^ 『マスターピース ダブルゼータガンダム』ソフトバンク クリエイティブ、2009年3月、59頁。(ISBN 978-4797352856)
  40. ^ 週刊MSバイブル143 2022, p. 5.
  41. ^ a b c 週刊MSバイブル143 2022, p. 7.
  42. ^ モビルスーツアーカイブ MSN-06S シナンジュ, p. 122.
  43. ^ 漫画『アクロス・ザ・スカイ 4』, p. 19.
  44. ^ 漫画『アクロス・ザ・スカイ 4』, p. 146-147 P158-159.
  45. ^ プラモデル「シナンジュ」組立説明書, 1/144スケールモデル RG, バンダイ 
  46. ^ プラモデル「シナンジュ」組立説明書, 1/100スケールモデル MG, バンダイ 
  47. ^ PlayStation 3専用ゲーム『機動戦士ガンダムUC』「エピソード0:戦後の戦争」より。
  48. ^ モビルスーツアーカイブ RX-0 ユニコーンガンダム, p. 42.
  49. ^ a b c モビルスーツアーカイブ RX-0 ユニコーンガンダム, p. 43.
  50. ^ 機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス, p. 149.
  51. ^ MS大図鑑5 コスモ・バビロニア建国戦争編, p. 42.
  52. ^ F91フィルムコミック, p. 275.
  53. ^ a b c 小説ガンダムUC9 2009, p. 127-128.
  54. ^ a b ニュータイプ伝説ぴあ 2021, p. 96.
  55. ^ 小説ガンダムUC4 2008, p. 240-244.
  56. ^ 小説ガンダムUC6 2008, p. 300.
  57. ^ MGバンシィ 2012, p. 13.
  58. ^ 週刊MSバイブル93 2021, p. 29.
  59. ^ a b ニュータイプ伝説ぴあ 2021, p. 79.
  60. ^ 小説『機動戦士ガンダムNT』, p. 58-59.
  61. ^ 週刊MSバイブル63 2020, p. 8-9.
  62. ^ 小説『機動戦士ガンダムNT』, p. 171-172,174,216.
  63. ^ カトキハジメ「機動戦士ガンダムNT カトキハジメ メカニカルアーカイブス Vol.2」『ガンダムエース』、KADOKAWA、2019年3月、 20-23頁、 JAN 4910124010396
  64. ^ a b 機動新世紀ガンダムX 公式モビルスーツカタログ, p. 72,77.





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