サイコミュ サイコミュ施設

サイコミュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 07:48 UTC 版)

サイコミュ施設

ニュータイプ感応波遮断施設

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』に登場。NT感応波を外界に遮断できる施設または設備。

他のガンダムシリーズでのサイコミュ及び類似システム

宇宙世紀以外の世界観に属する作品(いわゆるアナザーガンダム)に登場。劇中ではサイコミュとは呼称されていないものの、非常によく似たシステム。

機動新世紀ガンダムX

機動新世紀ガンダムX』の舞台となるアフター・ウォーの世界では、「サイコミュ・ダクト」と呼ばれる装置が登場し、また、月面基地に配備された「DOMEビット」もDOMEによる精神感応(サイコミュ)によってコントロールされている[68]。ただし、アフター・ウォーにおいてこれらサイコミュと呼称される技術が宇宙世紀のものと同様であるかは定かではない。

サイコミュ・ダクト

第7次宇宙戦争当時に、宇宙革命軍が開発したMA パトゥーリアのコントロール・システム[68][69]。本体装置中央のカプセルに生体コアとして組み込まれたニュータイプもしくは人工ニュータイプのサイコミュによって機体制御させるよう機能するが、組み込んだ人物の意思を蝕み、精神崩壊させてしまう不完全な非人道的システムでもある[69]

フォートセバーン市の市長で元旧宇宙革命軍の科学者だったノモア・ロングが、地球人類への復讐のために修復したパトゥーリアを制御させる目的でカリス・ノーティラスを本システムに生体コアとして組み込み、彼に戦闘を強要させ、フォートセバーン市を火の海に変貌させるほどパトゥーリアに猛威を振るわせたが、パトゥーリアに突撃したガンダムXディバイダーにカリスが組み込まれたカプセルを奪還されたことで機能停止し、パトゥーリアも地上に落下する。

∀ガンダム

宇宙世紀から遥か遠い未来である『∀ガンダム』の舞台となる正暦の時代では、技術設定としてのサイコミュの扱いについて触れる場面は見られないが、黒歴史時代のMSであるターンXにサイコミュ的な技術が扱われていることを示唆する発言がある。

福井晴敏による小説版では、宇宙世紀以降のさらに進化したサイコミュの姿に言及している。特殊能力を必要とせずに誰もが使用可能となったサイコミュは、それまでのような兵器コントロールシステムだけの限定的な利用にとどまらず、ヒトの意思を機械ないしはネットワークで直結されたヒト同士に伝達できるダイレクト・インター・フェイスとして、各分野に急激な浸透をみせたという。これと同時に台頭をみせたナノマシンテクノロジーの発展や使用拡大とも相俟って、ヒトと機械、またはヒトという存在にまつわるさまざまな分野に多大なるパラダイムシフトを及ぼした。もっとも、それこそが人類そのものを自滅へ急がせた要因のひとつであるとしている。

機動戦士ガンダムSEED

機動戦士ガンダムSEED』と続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、ビットやファンネルのような無線砲台のドラグーン・システムが登場する。

脚注


注釈

  1. ^ アルレット・アルマージュのように、NTだが(強い感応波を発せられるが)サイコミュには対応できない者もいる。
  2. ^ ただし、ジオングの前身として開発されたサイコミュ試験用ザクは、通常MSサイズでサイコミュの搭載を実現している。
  3. ^ 経緯はエルメス (ガンダムシリーズ)を参照。
  4. ^ a b c d 『モビルスーツアーカイブ RX-0 ユニコーンガンダム』の奥付には“本書は「公式設定」ではなく、ガンダムシリーズに登場する「RX-0 ユニコーン」について書かれた歴史的・技術研究書であり、作中のエピソード後に「作中世界の中で刊行された書籍」という設定に基づいて執筆されているため、作中・関連作品などと異なる設定解釈が含まれる場合がありますがご了承ください。”といった旨の注記がある。

出典

  1. ^ a b c F91 オフィシャルエディション, p. 60.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 宇宙世紀ボックス PART.8, p. 38.
  3. ^ ガンダム辞典 Ver,1,5, p. 64.
  4. ^ a b c 小説『Vガンダム(5)』, p. 249.
  5. ^ 小説『逆襲のシャア(中篇)』, p. 83.
  6. ^ 宇宙世紀ボックス PART.13, p. 28.
  7. ^ a b c d e f g 小説『逆襲のシャア(中篇)』, p. 86.
  8. ^ a b c d 宇宙世紀ボックス PART.13, p. 29.
  9. ^ a b 小説『Vガンダム(5)』, p. 69.
  10. ^ 小説『Vガンダム(5)』, p. 351.
  11. ^ 小説『逆襲のシャア(後篇)』, p. 250.
  12. ^ 劇場用アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
  13. ^ 小説『Vガンダム(5)』, p. 114.
  14. ^ a b 小説『Vガンダム(5)』, p. 169.
  15. ^ a b 小説『Vガンダム(5)』, p. 284.
  16. ^ 小説『Vガンダム(5)』, p. 305.
  17. ^ 劇場アニメ『機動戦士ガンダムNT』
  18. ^ a b 宇宙世紀ボックス PART.2, p. 40.
  19. ^ 宇宙世紀ボックス PART.3, p. 36.
  20. ^ 宇宙世紀ボックス PART.3, p. 38.
  21. ^ a b c 宇宙世紀ボックス PART.2, p. 46.
  22. ^ 宇宙世紀ボックス PART.2, p. 76.
  23. ^ a b 小説『逆襲のシャア(中篇)』, p. 87.
  24. ^ ニュータイプ100%コレクション23, p. 97.
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  26. ^ 機動戦士Vガンダム MECHANIC ザンネック
  27. ^ a b 週刊MSバイブル146 2022, p. 5-7.
  28. ^ 小説『ガイア・ギア3』, p. 57.
  29. ^ 小説『ガイア・ギア3』, p. 43.
  30. ^ 小説『ガイア・ギア3』, p. 33-34.
  31. ^ a b c d e f g h 逆襲のシャア シネマブック, p. 58.
  32. ^ ガンダム辞典 Ver,1,5, p. 272.
  33. ^ ガンダム宇宙世紀メモリアル, p. 31.
  34. ^ a b c アニメ『機動戦士Ζガンダム』第49話「生命散って」
  35. ^ a b c d アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』第47話「戦士、再び……」
  36. ^ a b c アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』第36話「重力下のプルツー」
  37. ^ 小説『Ζガンダム 第五部』, p. 301.
  38. ^ アニメ『機動戦士Ζガンダム』第50話「宇宙を駆ける」
  39. ^ a b c d e 週刊MSバイブル17 2019, pp. 22–27.
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  41. ^ ガンダムエース04 2023, p. 368-369, 「月刊モビルマシーン縮刷版07」.
  42. ^ ガンダムエース03 2023, p. 356-357, 「月刊モビルマシーン縮刷版06」.
  43. ^ 週刊MSバイブル143 2022, p. 5.
  44. ^ a b c 週刊MSバイブル143 2022, p. 7.
  45. ^ モビルスーツアーカイブ MSN-06S シナンジュ, p. 122.
  46. ^ 漫画『アクロス・ザ・スカイ 4』, p. 19.
  47. ^ 漫画『アクロス・ザ・スカイ 4』, p. 146-147 P158-159.
  48. ^ プラモデル「シナンジュ」組立説明書, 1/144スケールモデル RG, バンダイ 
  49. ^ プラモデル「シナンジュ」組立説明書, 1/100スケールモデル MG, バンダイ 
  50. ^ PlayStation 3専用ゲーム『機動戦士ガンダムUC』「エピソード0:戦後の戦争」より。
  51. ^ a b c DCUC 2014, pp. 4–5.
  52. ^ モビルスーツアーカイブ RX-0 ユニコーンガンダム, p. 42.
  53. ^ a b c モビルスーツアーカイブ RX-0 ユニコーンガンダム, p. 43.
  54. ^ 機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス, p. 149.
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  58. ^ ニュータイプ伝説ぴあ 2021, p. 96.
  59. ^ a b c 小説ガンダムUC9 2009, p. 127-128.
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  61. ^ 小説ガンダムUC4 2008, p. 240-244.
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  63. ^ a b ニュータイプ伝説ぴあ 2021, p. 79.
  64. ^ 小説『機動戦士ガンダムNT』, p. 58-59.
  65. ^ 週刊MSバイブル63 2020, pp. 8–9.
  66. ^ 小説『機動戦士ガンダムNT』, p. 171-172,174,216.
  67. ^ カトキハジメ「機動戦士ガンダムNT カトキハジメ メカニカルアーカイブス Vol.2」『ガンダムエース』、KADOKAWA、2019年3月、20-23頁、JAN 4910124010396 
  68. ^ a b 機動新世紀ガンダムX 公式モビルスーツカタログ, p. 72,77.
  69. ^ a b パーフェクト・ファイル106 2013, p. 32





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