クロックタワー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/05 07:39 UTC 版)
エンディング
プレイヤーの行動によってエンディングは以下の9種類に分岐する。Sランクではローラかアンの二者択一でどちらかを助けることが可能となっている。
続編ではジェニファーのみ生還が前提となっているが、A~Cのどれが展開上正史になるかは明かされていない。
- エンディングS
- ジェニファーは時計塔の操作室に辿り着き、大時計を起動する。それにより、固着していた時間が動き出したシザーマンは苦しみながら機関部へと転落し、死亡した。しかし、奥で倒れている友人に駆け寄ろうとした直後、背後から現れたメアリーに首を絞められて絶体絶命に陥る。その時、以前ジェニファーが助けたカラスが群れをなしてメアリーに襲い掛かり、怯んで後ずさる拍子にメアリーは高所から落ちて転落死する。ジェニファーは意識を取り戻した友人と共に時計塔のベランダに出て豪雨の降りしきる外を見つめる。やがて惨劇の終わりを告げるように雨は止み、朝日が昇るのだった。
- エンディングA
- 時計塔の再起動によりシザーマンが死に絶え、ジェニファーは生きていた友人と再会を果たす。しかし喜びも束の間、物陰に潜んでいたメアリーにより友人は機関部へと投げ落とされ死亡する。ナイフを手にしたメアリーともみ合いになり[注釈 9]、絶体絶命に陥ったジェニファーを救ったのは彼女によって檻から助け出されたカラスの群れだった。ただ一人生き残ったジェニファーは時計塔のベランダに出て、外を見つめる。やがて惨劇の終わりを告げるように雨は止み、朝日が昇るのだった。
- エンディングB
- 時計塔の再起動でシザーマンが死んだ直後、ジェニファーの背後からメアリーが襲い掛かりもみ合いとなる。振りほどいた反動でメアリーは時計の操作盤にぶつかって感電死し、ジェニファーはただ独り生還を果たす。
- エンディングC
- ダンの襲撃から逃れたジェニファーはメアリーと再会するが、メアリーは息子を死に至らしめたジェニファーへの怨嗟の言葉を吐きながらナイフを片手に迫ってきた。
- ジェニファーは追い縋るメアリーから逃れ、時計塔外部の梯子を昇る。メアリーは追いついた末にジェニファーの足を掴むが、蹴り落とされて死亡する。その後、ジェニファーは時計塔の機関内部に入って大時計を起動し、シザーマンを死に至らしめてただ独り生還を果たす。
- エンディングD
- ダンの襲撃から逃れたジェニファーはメアリーと再会する。しかしメアリーは駆け寄ってきたジェニファーに容赦無くナイフを振り下ろし、刺されたジェニファーは理由も分からないまま息絶える。その亡骸を、メアリーは冷酷な目で見下ろしていた。
- エンディングE
- ダンを撃退後、エレベーターで時計塔の最上階を目指したジェニファーだったが、エレベーターが唐突に停止すると共に天窓からシザーマンが侵入しなすすべもなく餌食となってしまう。
- エンディングF
- ダンから辛くも逃れたジェニファーだが、エレベータに乗りこんだ直後に悲鳴とハサミの音が鳴り響き、閉じたエレベーターの扉の隙間から真っ赤な鮮血が流れ出る。
- エンディングG
- 2 人の友人の死を目の当たりにしたジェニファーはガレージにあった車に乗って屋敷を脱出し、グラニット孤児院へと逃げ帰った。それから3日後、ジェニファーは自室で変死体となって発見された。
- エンディングH
- 惨劇が始まって間もなく、ジェニファーは友人の安否を気にしつつ独りで車で屋敷を脱出する。
- 夜道を必死で走る中、バックミラーに写った後部座席に巨大なハサミがゆっくりと突き出したのに気づいた直後、悲鳴が響き渡る。
注釈
- ^ 同システムの先駆けになったシエラオンライン社の『King's Questシリーズ』のシステムにほぼ近い。
- ^ PS版においては『2』のように「成功したら体力減少で回避、失敗もしくは体力最低値の時に即死」といった判り易いものではなく、特にシザーマンが相手の場合は「成功したら僅かに体力が減少し、一時的に回避。失敗したら攻撃を受けて体力が大幅に減少する」となっている。
- ^ 青は「真顔」、黄は「目を閉じる」、橙は「困ったような表情」、赤は「辛そうな表情」である。
- ^ a b c SFC版では名前のみの表記で、PS版の~The First Fear~にてフルネームが表記された。
- ^ 続編『2』における本作のストーリー解説及び小説版では「ジェニファーを残して蒸発した」とされている。
- ^ SFC版マニュアルでは「5歳の時に父親が失踪し、その後母親とも死別した」と記載されていた。
- ^ PS版ではその直後に焼かれた肉片の中から人影が立ち上がって目を光らせるというシーンが伏線として追加されており、後の『2』におけるシザーマンの正体が示唆されている。
- ^ SFC版ではパッケージ裏のCAST一覧にて名字だけ掲載されるのみで素性については伏せられており、PS版の説明書では存在自体が言及されていない。
- ^ 移植版ではもみ合いになる前にカラスが飛んでくる。
出典
- ^ 前田尋之「Chapter 2 スーパーファミコンソフトオールカタログ 1995年」『G-MOOK176 スーパーファミコンパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2019年9月28日、183頁。ISBN 9784862979131。
- ^ 株式会社QBQ編 『懐かしスーパーファミコン パーフェクトガイド』 マガジンボックス(M.B.ムック)、2016年。ISBN 9784866400082 p47
- ^ a b NUDE MAKER | Hifumi Kono's Biography
- ^ a b c d e f ライターM (2015年10月20日). “『クロックタワー』時と肉を刻み続けて20年……名作ホラーの思い出をややネタバレありで掲載【周年連載】”. 電撃オンライン. KADOKAWA. 2020年9月6日閲覧。
- ^ Pinsof, Allistair (2011年10月20日). “It Came from Japan! Clock Tower”. Destructoid. 2023年4月14日閲覧。
- ^ 特定の部屋に入った際にランダムで出現する地点も存在する。
- ^ 週刊ファミコン通信 no.357. 株式会社アスキー. (1995年10月20日). p. 32
- ^ プレイステーション版のみ、メニュー画面を呼び出してセーブすることが可能だが、データ枠が1つしかないのは変わらない。
- ^ SFC版説明書ストーリー項より。
- ^ 小説版『クロックタワー2』より。
- ^ “「バーチャルコンソール」「Wiiウェア」8月3日配信作品”. iNSIDE. イード (2010年8月3日). 2020年9月6日閲覧。
- ^ 木原卓/パンチョ(ねこひげ合同会社) (2011年11月9日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2011年11月第3週分” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年9月6日閲覧。
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2013年10月30日). “Wii Uバーチャルコンソール11月6日配信タイトル ― 『クロックタワー』『ドンキーコング3』の2本”. iNSIDE. イード. 2020年9月6日閲覧。
- ^ “『クロックタワー(コンシューマー版)』プロジェクトEGGにて配信開始”. D4エンタープライズ (2017年5月24日). 2019年10月11日閲覧。
- ^ 今藤祐馬 (2017年5月23日). “「プロジェクトEGG」、非力な少女と恐怖を描く「クロックタワー」をリリース”. GAME Watch. インプレス. 2020年9月6日閲覧。
- ^ サン電子株式会社 (2023年7月13日). “CLOCK TOWER 戦慄と絶望のホラゲ復活!恐怖はここから始まった... サン電子株式会社のプレスリリース”. PRTIMES. PRTIMES. 2023年7月14日閲覧。
- ^ 『PlayStation Magazine』 No.11、徳間書店、1997年6月13日、36頁。
- ^ “「Clock Tower: Rewind」,日本版パッケージをSUPERDELUXE GAMESからリリース。北米版は5月31日に予約受付を開始”. 4Gamer.net (2024年5月24日). 2024年5月24日閲覧。
- ^ a b “クロックタワー まとめ [スーパーファミコン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年9月6日閲覧。
- ^ a b “クロックタワー 〜ザ・ファースト・フィアー〜 まとめ [PS]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年9月6日閲覧。
- ^ a b “クロックタワー for ワンダースワン まとめ [ワンダースワン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年9月6日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、205頁、ASIN B00J16900U。
固有名詞の分類
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