キージェ中尉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/11 23:31 UTC 版)
構成
5曲からなる。演奏時間は約18分。
- キージェの誕生(Рождение Киже)
- ロマンス(Романс)
- キージェの結婚(Свадьба Киже)
- トロイカ(Тройка)
- キージェの葬送(Похороны Киже)
備考
- 以下の書籍に原作の日本語訳が収録されている:『ソヴェト短篇全集 第1巻』(新潮社、1955年)[2]
- 日本では「キージェ中尉」の表記が定着しているが、より正確には「キジェー」である。
- 藤子・F・不二雄のマンガ『エスパー魔美』の「ウソ×ウソ=?」(アニメ版は「ウソ×ウソ=パニック」)は、この物語をベースに描かれている。劇中でも音楽と物語が紹介されている。
使用
- 本曲にミハイル・フォーキンが振付けたバレエ『ロシアの兵士』(Russian Soldier)がアメリカン・バレエ・シアターによってボストン・オペラ・ハウスで1942年に上演された[3]。
- ソーター・フィネガン楽団 (Sauter-Finegan Orchestra) の「真夜中のそりすべり」(Midnight Sleighride、1952年)は「トロイカ」のジャズ編曲で[4]、アメリカではこの題で呼ばれることが多い。
- 映画『ウディ・アレンの愛と死』(1975年)はナポレオン戦争時代のロシアを舞台にした作品でロシア音楽が使われているが、中でも「トロイカ」はオープニングとエンディングほかに使用されて重要な役割を果たしている[5]。
- グレッグ・レイクのソロデビュー曲「夢見るクリスマス」(1975年)の中で「トロイカ」が使われている。
- スティングのアルバム「ブルー・タートルの夢」(1985年)に収録された「ラシアンズ」は、第2曲「ロマンス」をアレンジしたものとなっている。
- 戦後間もない頃の『日本ニュース』のテーマ曲として「トロイカ」が一時期使用された。
- ^ 田代薫訳『プロコフィエフ 自伝/評論』音楽之友社、2010年、140ページ
- ^ 『ソヴェト短篇全集 第1巻』国立国会図書館サーチ 。
- ^ Jane Pritchard (2020). “Staging Prokofiev's Early Ballets”. In Rita McAllister and Christina Guillaumier. Rethinking Prokofiev. Oxford University Press. p. 229. ISBN 9780190670771
- ^ 小室敬幸『ジャズとクラシックの100年【第2回】 1940-50年代:ジャズ・ミュージシャンからのアプローチ』 。
- ^ Troika – Love And Death – Music Of Woody Allen Films, The Woody Allen Pages, (2016-02-21)
固有名詞の分類
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