カワサキ・Z650 カワサキ・Z650の概要

カワサキ・Z650

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/05 03:41 UTC 版)

カスタム車両
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー カワサキ
エンジン 652 cm3 
内径×行程 / 圧縮比 62 mm × 54 mm / 9.5:1
最高出力 64ps/8,000rpm
最大トルク 5.8kg-m/6,500rpm
テンプレートを表示

概要

Z1 / Z2のすぐ下のクラス、750SSマッハ / 500SSマッハの代替車種として1976年に発売された。開発コードネームは「サーロインステーキ」(ちなみにZ1は「ニューヨークステーキ」であった)。その優れた運動性能から、後継のZ750FXII・Z750FXIIIが1980年に発売されるまで、ジムカーナ等の競技ではワンメイク状態であった。また4ストロークに由来して「4サイクルマッハ」、1クラス上の750ccと互角以上の性能という意味合いで「750キラー」とも呼ばれた。

エンジンの系譜

Z650に搭載されたエンジン「KZ650BE型エンジン」は、基本設計をそのままにZ500、Z400FX、Z550FXのベースとなる一方738ccに拡大され、「KZ750EE型エンジン」として後継の多くの機種に搭載し続けられた。Z750FX-II・Z750FX-III、アメリカンモデルZ750LTDをはじめZ750GPからGPz750へと進化(輸出用としてはターボチャージャーを装着して112PSを発する「ZX750EE型エンジン」として750ターボにも使用)。
新型の水冷エンジン「ZX750GE型エンジン」を搭載するGPz750Rニンジャへのバトンタッチで、いったんは日本向けモデルの製造が終了するものの、シャフトドライブ化され「KZ750NE型エンジン」としてツアラー指向の海外向け専用モデルGT750等に搭載され製造を継続(Z750スペクターは国内でも販売)。
水冷、高出力化の流れの中でこのまま使命を終えるかにみえたがゼファー(400)の大成功により1991年にゼファー750の搭載機として「ZR750CE型エンジン」となり国内でも復活(輸出用ゼファー750は「KZ750EE」のまま)。ZR-7でも採用され、派生車種のZR-7Sにも搭載。1976年のZ650登場からゼファー750最終モデルの2007年まで、四半世紀以上にわたって製造され続けた息の長いエンジンとなった。

KZ750EE搭載車種
  • Z750FX-II(1980年)
  • Z750FX-III(1980年)
  • Z750LTD(KZ750H)
  • Z750GP(1982年)
  • GPz750F(1983年)
KZ750NE搭載車種
  • KZ750Spectre(KZ750N)
  • KZ750LTD(ZN750A)
  • GT750 (Z750P)(1982年 - 1988年)
ZX750EE搭載車種
ZR750CE搭載車種



「カワサキ・Z650」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カワサキ・Z650」の関連用語

カワサキ・Z650のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カワサキ・Z650のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカワサキ・Z650 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS