オリックス・バファローズ (ファーム) チームの特徴

オリックス・バファローズ (ファーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 04:07 UTC 版)

チームの特徴

  • 「ファームとは居てはならない場所」という方針の下で若手の奮起を促しており、MLBに於けるマイナーリーグのように待遇面でも一軍との差別化が行われている。本拠地に近い大阪府・兵庫県内の球場(阪神鳴尾浜球場など)で試合を予定している場合にも、選手には球場までの交通費を支給するだけにとどめている。遠征時も新幹線や空路は極力使用せず、チーム専用バスで長時間掛けて移動している。
  • 選手寮については、ブルーウェーブ時代の1991年に神戸サブ球場近辺へ建てられた室内練習場付きの(初代)「青濤館」を2016年まで使用。施設の老朽化が進んだことから、舞洲サブ球場の左翼場外に4階建ての(第2代)「青濤館」を建設したうえで、2017年から使用している。
    • 初代の「青濤館」には、イチロー(鈴木一朗)がブルーウェーブ時代の1992年の入団から、数年間にわたって406号室で生活。球団では、イチローが退寮してから第2代「青濤館」へ移転するまで、「鈴木一朗」のネームプレートを掲げたまま406号室をあえて空けていた。その一方で、1995年・1996年に一軍がイチローを擁してパシフィック・リーグで優勝した後には、玄関前の敷地で2連覇記念の植樹を実施。イチロー自身は、プレーの場をMLBへ移した2001年以降も、オフシーズンに初代「青濤館」の室内練習場で自主トレーニングを続けてきた。しかし球団は、舞洲への本拠地移転後に、初代「青濤館」の建物および敷地の所有権を放棄した[12](跡地には分譲マンションが建設されている)。
    • 第2代「青濤館」では、選手用の個室を3・4階に集約させる一方で、4階の個室の一部(5室)を他の個室の1.5倍広く設計。一軍のレギュラークラスの独身選手だけが使用できるように定めている。
  • ユニフォームは、サーパス時代まで、1990年代半ば以降の日本プロ野球界では珍しく、ボタンなしのプルオーバー式であった。
  • サーパスのユニフォームは、ファーム落ちの可能性が低い選手も含め全員分を作ったため(出典:綱島理友『プロ野球ユニフォーム物語』)、試合では着用しなかったが、イチローのユニフォームも存在し、オリックス退団・マリナーズ移籍時に当時の穴吹工務店社長・穴吹英隆との記念撮影で着用した。現在は、実家に隣接して開設されている記念館「イチロー展示ルーム I-fain」にて展示されている。また、中村紀洋清原和博は試合で着用したことがある。
  • サーパス時代、同じく一軍とは別名義の球団だった湘南シーレックス(現:横浜DeNAベイスターズ二軍)のグッズは販売されていたものの、インボイス及びグッドウィル(現:埼玉西武ライオンズ二軍)とともに、サーパスのグッズ、レプリカ帽子・ユニフォーム等は商標の関係上、発売されることは無かった(帽子は過去にファームの年間パス購入特典としてプレゼントされたことはあった。)。
  • サーパス専用の球団歌として「明日を見せてやれ」(歌:渡邊正紀、作詞:岡康道、作曲:榊原大)という曲が存在していたが、チーム名変更で使用されなくなり、CDも商標・権利関係上発売されておらず、過去に球場で配布されたのみの非売品であるため、現在では入手困難の幻の曲となっている。

  1. ^ “鹿児島NPOがオリックス2軍誘致プラン”. 日刊スポーツ. (2009年6月10日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20090610-504933.html 2019年2月10日閲覧。 
  2. ^ 「プロ野球・オリックス2軍を鹿児島誘致」 NPO設立へ - 南日本新聞 2011年4月20日[リンク切れ]
  3. ^ ゆくさBs鹿児島誘致会 - 内閣府NPO法人ポータルサイト
  4. ^ オリックス、活動拠点移転 神戸から大阪・舞洲へ - 中日新聞2015年12月7日[リンク切れ]
  5. ^ “神戸から撤退!?オリックス側が大阪・舞洲球場を落札…オリ2軍の拠点に”. 産経新聞. (2015年12月7日). https://web.archive.org/web/20151208074130/http://www.sankei.com/west/news/151207/wst1512070053-n1.html 2019年2月10日閲覧。 
  6. ^ a b 大阪市舞洲地区への練習拠点移転計画のお知らせ オリックス・バファローズプレスリリース 2015年12月7日付
  7. ^ a b オリックス大阪舞洲の移転発表、2軍公式戦も舞洲で 日刊スポーツ2015年12月7日(2015年12月7日閲覧)
  8. ^ オリックス球団、神戸から完全撤退 練習拠点を大阪に - 朝日新聞[リンク切れ]
  9. ^ オリックス 神戸から大阪に練習拠点を移転へ - 神戸新聞[リンク切れ]
  10. ^ “オリックス21年にも3軍制へ 来季から育成試合増”. 日刊スポーツ. (2019年11月28日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201911270000854.html 2022年10月29日閲覧。 
  11. ^ “契約更改情報”. オリックス・バファローズ. (2022年12月6日). https://sp.buffaloes.co.jp/team/contract/2022/1206.html#num02 2022年12月8日閲覧。 
  12. ^ “舞洲スポーツ振興事業(舞洲プロジェクト)を実施します”. イチローの名札残る…オリックス旧選手寮取り壊しへ. (2018年3月12日). https://www.nikkansports.com/baseball/column/bankisha/news/201803090000453.html 2018年3月12日閲覧。 





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