イスラエル参謀本部諜報局 イスラエル参謀本部諜報局の概要

イスラエル参謀本部諜報局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 14:31 UTC 版)

歴史

第一次中東戦争直後の1948年に、ハガナー情報局解体に伴い創設された3つの情報機関の1つ。当初は、参謀本部作戦局の諜報課(マフレケト・モディーン)だったが、1953年12月、現在の名称に改称された。他の2つは外国情報を担当するイスラエル外務省政治局、国内治安を担当するイスラエル総保安庁であった。

2023年のハマスによるイスラエル攻撃については事前に警告・阻止できず、翌年4月22日、アーロン・ハリヴァ局長が後任の決定次第、引責辞任することが発表された[1]

機構

情報収集部門、情報分析部門、監督部門の主要3部門から成る。

情報収集部門

情報収集手段に応じた、各部署を有する。

情報分析部門

軍諜報部最大の部門で、3,000〜7,000人の職員を有し、情報収集部門や他の諜報機関からの情報の分析に従事する。

  • ツィラ・ツェフォニト(ツィツァプ):北部領域(レバノンシリア
  • ツィラ・メルカツィト(ツィマル):中央領域(イランイラクヨルダン北部、サウジアラビア
  • ツィラ・ドロミト(ツィダル):南部領域(エジプト、ヨルダン南部)
  • ツィラ・テロル(ツィタル):テロ領域(中近東のテロ組織)
  • ツィラト・コル・ハ・オラム(ツィカ):世界領域(全世界からの脅威情報の分析)
  • ツィラ・テクノロギト(ツィト):技術領域(技術情報の分析)

監督部門

監督部門は、イプクハ・ミスタブラと称され、長官に直属する。当部門は、特定の事件について、単一情報源への依存を避けるために、あらゆる種類の評価を担当する。

参考資料

  • Ephraim Kahana, "Historical dictionary of Israeli intelligence", The Scarecrow Press, Inc. Oxford, 2006
  • Ian Black & Benny Morris, "Israel’s Secret Wars: A history of Israel’s Intelligence Services", Grove Press, New York, 1991
  • 河合洋一郎訳『イスラエル情報戦史』並木書房、2015年
  • 落合浩太郎編著『インテリジェンスなき国家は滅ぶ 世界の情報コミュニティ』亜紀書房、2011年



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