アナと雪の女王
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ストーリー
触れたものを凍らせたり、雪や氷を作る魔法の力を持って生まれたアレンデール王国の王女エルサは、8歳になったある夜、誤って妹のアナに魔法を当てて意識不明の状態にさせてしまう。2人の両親である王と妃はトロールたちに救いを求める。アナはトロールにエルサの魔法や事故の記憶を消され、一命を取り留める。日増しに魔法の力が強くなっていくエルサは、力を世に知られぬよう城中の窓や門を閉めて部屋に閉じこもり、魔法を抑える手袋をつけて、誰とも触れ合わず自分を抑えて生きるようになる。一方アナは、仲良しだったはずの姉が突然自分を避けるようになったわけもわからぬまま、閉ざされた城の中で寂しく成長する。そして10年後、2人は海難事故で両親を亡くし、お互いだけが唯一の肉親となってしまう。
さらに3年後、成人したエルサは女王として即位することになり、閉ざされた門を開いて戴冠式が行われる。アナは13年ぶりに外界と接触できる特別な1日に新たな出会いを夢見ていたところを、招待客のうちの一人である隣国の王子ハンスと出会って恋に落ち、その日のうちに結婚の約束までしてしまう。魔法を知られぬよう苦労して戴冠式を終えたエルサは、あまりにも早すぎる決断に2人の結婚に反対する。アナはこれまでの閉塞的な13年間の生活に嫌気がさしており「こんな生活はもう耐えられない」と聞く耳を持たない。姉妹は口論になり、手袋を奪われたエルサは思わず人々の前で魔法を暴発させてしまう。自分の力を知られ、怪物呼ばわりされたエルサは王国から逃げ出す。ノースマウンテンにたどり着いたエルサはそこに魔法で氷の城を建て、自分を抑えつけるのをやめて独りで生きていく決意をする。
一方、夏だった王国は、エルサが暴走させてしまった魔法により永遠の冬に閉ざされてしまっていた。アナはハンスに国を任せ、エルサを連れ戻すため1人で旅に出る。道中で出会った山男のクリストフ、彼の相棒でトナカイのスヴェン、そして魔法の雪だるまオラフとともにノースマウンテンへ向かい、氷の城でエルサを見つける。エルサは再び自分の魔力がアナを傷つけることを恐れて彼女を拒絶する。アナは魔法で国中が凍りついたことを告げ、魔法を解いてほしいと頼むが、エルサは自分にはできないと魔法を暴走させアナの胸に当ててしまう。なおも食い下がるアナであったが、エルサが生み出した雪男マシュマロウによってクリストフ、オラフと共に城から追い払われてしまう。
クリストフはアナの髪の毛が白くなっていることに気付き、家族同然の仲間であるトロールたちのもとへ向かう。トロールの長老パビーはアナの心にエルサの氷のかけらが刺さっており、このままでは身体が凍りつき死んでしまうと告げる。凍った心を溶かせるのは「真実の愛」と聞いたクリストフはアナを救うためには婚約者であるハンスのキスが必要だと判断し、衰弱していく彼女を抱えてスヴェンを走らせ、城へと急ぐ。
一方ハンスは、アナを乗せていた馬だけが王国に戻ったことで異変を感じ、城の兵士たちを連れて氷の城に出向く。そこでウェーゼルトン公爵からひそかにエルサの暗殺を命じられていた側近二人がエルサを襲う。エルサは攻撃を避けたものの気絶し城に連れ戻される。ハンスはエルサを牢屋に閉じ込め冬を終わらせるよう説得するが、魔法を解く方法はエルサ自身にもわからなかった。
クリストフによって城に届けられたアナは、ハンスに事情を話し彼のキスを求めるが、途端にハンスの態度は豹変する。実はハンスはアナを愛してはおらず、立場の低い13人兄弟の末っ子から王に成り上がるためにアナに近づいただけだった。ハンスは瀕死のアナを冷たい部屋に閉じ込めて放置し、城の側近たちにはアナがエルサに殺されたと告げ、エルサを死刑にすると決める。一方、アナを城に届け帰路についていたクリストフだが、スヴェンに叱咤されてアナへの愛を自覚すると共に王国の異変に気付き、再度城へ向かう。一足先にアナの元に着いたオラフは、アナに「愛とは自分のことよりも相手のことを考えることだ」と教え、クリストフがアナを愛していることを伝えて、彼に会いに行かせようとする。エルサは魔法の暴走で城が凍り付いたのに乗じて外に脱出する。
城を抜け出したアナは戻って来たクリストフの姿を見つけるが、ハンスがエルサに剣を振り下ろそうとしているところを発見し、エルサを庇う。その瞬間、アナの身体は完全に凍りつき、ハンスの剣を砕いて彼を跳ね飛ばした。エルサは氷の彫像と化したアナを抱き締めて、泣き崩れる。すると凍りついたアナの身体が元に戻り、彼女は息を吹き返した。魔法の力をコントロールする術が、相手を心から思いやる「真実の愛」だと知ったエルサは、王国を覆っていた雪と氷を空へと昇華させる。かくてアレンデール王国は夏を取り戻した。さらに、暑さで溶けてしまいそうになったオラフもエルサの魔法で一瞬で復活し、オラフのための雪雲が作られた。
ハンスはアナに海に突き落とされたあげく拘束され、ウェーゼルトン公爵もまたアレンデールとの貿易を打ち切られ、両者ともそれぞれの本国に強制送還される。クリストフは王室専属の氷配達人に、そしてアナの恋人になった。エルサは二度と城の門を閉ざさないと約束し、凍らせた城の広場の地面でアナや国民たちとともに真夏のスケートを楽しんだ。
エンドロール後は、エルサのいなくなった氷の城でマシュマロウが彼女の捨てたティアラを拾い上げて被る場面で映画は幕を閉じる。
注釈
出典
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- ^ “【詳報】ディズニー最新ミュージカル『アナと雪の女王』、2020年9月、JR東日本四季劇場[春]オープニング作品として上演決定!”. 劇団四季 (2019年9月9日). 2021年6月30日閲覧。
- ^ “劇団四季が公演計画を変更、「アナと雪の女王」は2021年6月に上演延期”. ステージナタリー (ナターシャ). (2020年5月22日) 2021年6月30日閲覧。
- ^ “ディズニー最新ミュージカル『アナと雪の女王』、日本初演ついに開幕!”. 劇団四季 (2021年6月24日). 2021年6月30日閲覧。
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