アイスクリーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 08:55 UTC 版)
販売形態による分類
アイスクリームには次のような販売形態がある[19]。
シングルパック
1個単位で販売されるものをシングルパックという[19]。コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでは、一食分に包装されたアイスクリームが販売されている。製品の形態としては、紙製あるいはプラスチック製のカップに入ったカップアイス、プラスチック容器に一食分ずつ密封包装されて皿に簡単に取り出せるようにしたポーションアイス、プラスチック容器(パウチ容器)入りアイスクリーム、木などの棒にアイスクリームがついたアイスバーなどの形態をとる。
マルチパック
やや小さめのアイスクリームを詰め合わせたものをマルチパックという[19]。個包装のアイスクリームを複数個ずつ箱詰めした形態で販売されている(マルチアイス、ファミリーパック、箱入りアイス)。
ホームタイプ
大型容器あるいはケーキタイプのように皿に盛り付けたり切り分けたりするものをホームタイプという[19]。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでは、丸型あるいは角型のプラスチック製あるいは紙製の大型容器に入ったアイスクリーム(バルクアイス)が販売されている。容量数リットルのアイスクリームが容器に充填されており、容器から取り分けて食べる。代表的なブランドに、ハーゲンダッツ、レディーボーデンなどがある。
業務用
レストラン、ファーストフード店、ホテル、喫茶店など向けに2~10リットル程度のアイスクリームを大型容器に充填したもの[19]。
外食産業
喫茶店などではバニラアイスクリームだけを置いてある場合もあるが、レストランによってはアイスクリームの盛り合わせやフルーツなど他の食品との組み合わせからなるデザートも提供される。これらの飲食店では何らかの皿や器にアイスクリームを盛って提供する点が共通している。
専門店
アイスクリームを専門に売る店舗があり、そうした店舗は全国的、国際的または広域的なチェーン店であることも多い。代表的なものにバスキン・ロビンス(日本でのブランドは「サーティワンアイスクリーム」)、ハーゲンダッツ、ホブソンズ、ブルーシールなどがある。これらの店舗では多種多様なフレーバーのアイスクリームを提供し、コーン、ワッフル、紙製のカップなどを用いる。これらのアイスクリームは、店内で食べるだけでなく持ち帰りも可能である。
以下は主なアイスクリームパーラー。
- ハーゲンダッツ
- バスキン・ロビンス(サーティワンアイスクリーム)
- デイリークイーン
- ベン&ジェリーズ
- ホブソンズ
- コールド・ストーン・クリーマリー
- グロム
- ピエールマルコリーニ
- アモリーノ
- レディーボーデン
- ブルーシールアイスクリーム(ビッグディップ)
- レインボーハット
- ロイヤルコペンハーゲンアイスクリーム
- 北極(アークティック)
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店頭に並ぶ様々なアイスクリーム
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ペルシャのBastaniではウェハースでサンドする
その他
自動販売機
日本では江崎グリコが「セブンティーンアイス」ブランドで駅構内やゲームセンターなどに設置している。また森永製菓もショッピングセンターやサービスエリアに展開している。
屋外販売
屋台などの屋外販売の場合、一食分を取り分ける場合(アイスクリーム・シャーベット)、個別にパッケージされた場合(アイスキャンディー)、その場で一食分を作る場合(かき氷)、など複数の商品形態がある。一例として、秋田県名物のババヘラなどが挙げられる。
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インドネシアのアイスクリーム販売自転車
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オーストラリアのアイスクリーム販売車
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イギリスのアイスクリーム販売車
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屋台
- ^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
- ^ 教えて!アイスクリーム王子/アイスクリームとラクトアイスは、何がちがうの? 日本アイスクリーム協会(2018年11月15日閲覧)
- ^ a b c d e f 上野川修一 編『ミルクの事典』(朝倉書店、2009年)p.126
- ^ ローラ・ワイス 著、竹田円 訳『アイスクリームの歴史物語』原書房〈お菓子の図書館〉、2012年。ISBN 978-4562047857。
- ^ “Thanks, Prohibition! How the Eighteenth Amendment Fueled America’s Taste for Ice Cream”. Perspectives on History. 2021年8月14日閲覧。
- ^ 誰かのために先払い、「保留アイスクリーム」 イタリア AFPBB News(2015年8月1日)
- ^ “《冷たい善意》お裾分け=貧困家庭の子供に無料アイス−伊”. ローマAFP=時事. (2015年8月2日). オリジナルの2015年8月9日時点におけるアーカイブ。
- ^ “世界各国の1人当り年間消費量”. 日本アイスクリーム協会. 2019年8月22日閲覧。
- ^ アイスクリームの日本昔話 信州大学 細野明義 p33
- ^ 横浜歴史年表 編纂委員会編
- ^ 「アイス・氷菓の販売額最高に 20年度 内食需要が伸長」『日本農業新聞』2021年7月9日14面
- ^ 「溶けないアイス」増産『日経産業新聞』2018年9月20日(食品・日用品・サービス面)および『日経MJ』2018年10月1日(コンビニ・フード面)/2018年11月15日閲覧
- ^ “アイスクリームをつくろう”. 三重県総合教育センター. 2003年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月20日閲覧。
- ^ “アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約と公正競争規約施行規則”. 日本アイスクリーム協会. 2022年1月31日閲覧。
- ^ “アイスクリームの知識 | 「乳」の知識 | 学ぶ・体験する | 森永乳業株式会社”. 森永乳業ウェブサイト. 2022年1月30日閲覧。
- ^ アイスクリームと温度管理 日本アイスクリーム協会
- ^ 5.賞味期限 日本アイスクリーム協会
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 上野川修一 編『ミルクの事典』p.127、朝倉書店、2009年
アイ・スクリーム
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