いま、会いにゆきます
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いま、会いにゆきます | ||
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著者 | 市川拓司 | |
発行日 | 2003年2月27日 | |
発行元 | 小学館 | |
ジャンル | ファンタジー、恋愛小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 374 | |
公式サイト | [Changed to https://www.toho.co.jp/movie/lineup/ima/welcome-j.html] | |
コード |
ISBN 978-4093861175 ISBN 978-4094082173(文庫本) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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翌2004年に竹内結子・中村獅童主演で映画化された。2005年にはミムラ・成宮寛貴主演でテレビドラマ化されるなど、『世界の中心で、愛をさけぶ』と同じくメディアミックスによるヒット作の1つである。
概要
2003年2月27日、小学館から刊行された(ISBN 409386117X)。2007年11月6日に小学館文庫より文庫判が刊行されている(ISBN 978-4094082173)。市川拓司公式サイト内で、作品の5分の1ほどが公開された。
作品は市川自身の病気体験がベースとなっており、妻との恋愛やバイク旅行など、彼の実際の生活で起こったエッセンスが散りばめられている。物語の舞台について、作中では全く描かれていないが、市川と妻は埼玉県に在住していたことから、おおむね埼玉県内である。
あらすじ
ある町に住む秋穂巧は、1年前に最愛の妻である澪を亡くし、1人息子の佑司と慎ましく過ごしていた。2人は生前澪が残した、「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」という言葉が気になっていた。それから1年後、雨の季節に2人の前に死んだはずの澪が現れる。2人は喜ぶが、澪は過去の記憶を全て失っていた。
そこから3人の共同生活が始まる。
登場人物
- 秋穂 巧(あいお たくみ)
- 28歳にして父子家族となった主人公。脳内で化学物質が異常分泌される奇病に悩まされながら、息子と二人で慎ましく暮らす。妻との思い出を小説にしようとペンを走らせる。
- 秋穂 佑司(あいお ゆうじ)
- 巧の息子。廃工場でネジやコイルばねやスプロケットを拾い集めるのが趣味。陽に当たると黄金色に輝く髪を持ち、巧は「イングランドの王子」と呼ぶ。母が死んでから耳が遠くなった。
- 秋穂 澪(あいお みお)
- 巧の妻、佑司の母。27歳で病死するが、生前に語った自分の言葉どおり、1年後の雨の季節に廃工場へ帰ってくる。
- 所長
- 巧の勤める司法書士事務所の所長。巧の入所当時から老人で、遅刻・居眠りをする。
- 永瀬さん
- 事務所で働く物静かで真面目な女性。
- ノンプル先生
- 巧や佑司が町内の17番公園で会話する一人暮らしの老人。元教師。
- アレックス
- 手術によって声帯を失ったノンプル先生の飼い犬。佑司は「プー」と呼ぶ。
- ベンチの青年
- 17番公園のベンチで生活実用辞典を読む、世話焼きな町内会長の息子。
その他の言葉
- アーカイブ星
- 澪が死ぬ間際に書いた絵本に出てくる星。死んだ人は、みんな、そこに行く。(そこには「雨の季節になったら、戻ってくるから…」とメッセージが残されている)
- 廃工場
- 親子が休日を過ごす場所。#5と書かれたドアのある壁1枚とひしゃげた郵便受けを残して破壊されている。
- 17番公園
- 親子がノンプル先生と語り合う公園。町内には20以上の公園があるらしい。
- 湖
- おそらく諏訪湖。病気のために別れた巧と澪は、湖の花火大会の日に再会する。
- ^ 日本映画製作者連盟2004統計
- ^ 「いま、会い」のハリウッド・リメイクが決定 映画ドットコム (2005年6月21日)
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