Turbo Basic
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 09:06 UTC 版)
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| 登場時期 | 1989年 | 
|---|---|
| 開発者 | Robert "Bob" Zale (b. 1945, d. 2012) | 
| 最新リリース | 10.0/ 2011年5月4日)[1] | 
| 影響を受けた言語 | Turbo Basic | 
| プラットフォーム | Windows (32-bit のみ)・MS-DOS | 
Turbo Basic は、元々は Robert 'Bob' Zale が開発したBASICコンパイラであり、ボーランドが製品化した。ボーランドが販売終了を決定したとき、Zale はそれを引き取り PowerBASIC に名称を変え、同名の会社を立ち上げてサポートと開発を継続した[2]。
1985年に発売されたソフトウェアであり、当時のボーランドの言語製品である Turbo Pascal 4.0、Turbo C 1.0/1.5、Turbo Prolog 1.1 とよく似た黒い画面が特徴だった。青い画面がボーランドの特徴となるのは1989年ごろの Turbo C 2.0 や Turbo C++ 1.1 からであり、そのころには Turbo Basic や Turbo Prolog は既に販売終了していた。
当時の多くのBASIC処理系とは異なり、Turbo Basic は完全なコンパイラであり、MS-DOS用のネイティブなコードを生成した。他の実装はインタプリタだったり、ランタイムライブラリに依存していた。統合開発環境内でBASICプログラムを実行しデバッグすることが可能で、生成したEXEファイルは完全に単独で動作可能で、Turbo Basic 製品や、ランタイムライブラリのインストールは不要だった。
コード例
下の例のように Turbo Basic の文法はALGOL風である。普通のBASICのように行番号を使うことはなく、制御構造が豊富であり、ALGOL風のサブルーチンをサポートしていた。Turbo Basic などがきっかけとなってBASICの拡張が盛んになり、構造化プログラミングが可能な言語になっていった。
 INPUT "What is your name:", A$
 PRINT "Hello "; A$
 DO
   S$ = ""
   INPUT "How many stars do you want to print"; S
   FOR I = 1 TO S
     S$ = S$ + "*"
   NEXT I
   PRINT S$
   DO 
     INPUT "Do you want to print more stars"; Q$
   LOOP WHILE LEN(Q$) = 0
   Q$ = LEFT$ (Q$, 1)
 LOOP WHILE (Q$ = "Y") OR (Q$ = "y")
 PRINT "Goodbye "; A$
  脚注・出典
- ^ Release of PowerBASIC 10.0 Compiler for Windows
- ^ Gerald Krug (1987). The Program Begins. Lulu. ISBN 0961289007
固有名詞の分類
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