thermal noiseとは? わかりやすく解説

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熱雑音

【英】:thermal noise

導体半導体素子中の電子不規則な熱運動によって起こる雑音で、温度が高いほど大きな雑音発生する周波数依存性はなく一様なスペクトルを持つので、ホワイトノイズとも言われるEDS半導体検出器スロースキャンCCDカメラYAG単結晶シンチレータ冷却するのは、このを抑えるためである。

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  • 熱雑音

熱ノイズ(熱雑音、thermal noise)

 抵抗体内部では電流を運ぶ電子またはイオン熱運動していてその分布が空間的時間的に一様でない。この“ゆらぎ”のため、その両端の間には不規則な電位差生ずる。これを雑音電圧、または熱雑音ジョンソン雑音という。超電導回路低温動作させるため、この熱雑音が、室温動作させる半導体の場合より格段に小さい。このことが、超電導デバイスが小振幅でも(熱雑音乱されずに)安定動作する理由一つである。

熱雑音

(thermal noise から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 08:45 UTC 版)

熱雑音(ねつざつおん、: thermal noise)は、抵抗体内の自由電子の不規則な振動(ブラウン運動[1])によって生じる雑音のことをいう。1927年にこの現象を発見した二人のベル研究所の研究者ジョン・バートランド・ジョンソン及びハリー・ナイキストの名前からジョンソン・ノイズまたはジョンソン-ナイキスト・ノイズとも呼ばれる。


  1. ^ 遠坂俊昭 (1997). 計測のためのアナログ回路設計. CQ出版社. p. 15. ISBN 978-4-7898-3284-7 
  2. ^ 菅野 允 (1986). 基礎電気電子計測. コロナ社. p. 123. ISBN 4-339-00418-9 


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