生存水準
人口圧迫 1という言葉は、人口の大きさと利用可能な資源(901-1)に関連する諸概念と結びついている。この圧迫がある地域で強いとか弱いとかいえば、その地域の人口が利用しうる資源と調和する極大数に近いか、あるいはそれから遠く離れていることを示している。元租たるトーマス・マルサスにちなんでそう呼ばれているマルサス人口理論 2によれば、生存資料 3に対する人口圧迫は必然的であろう。利用しうる生存資料の量が何らかの変化をすれば、人口成長(701-1)が生じ、人口均衡 4が再び達せられて、生活水準は生存水準 5、すなわち生命を維持するのにちょうど足りるだけの水準となる。均衡は、時にはマルサス的妨げ 6(飢饉、疫病および戦争)として知られる積極的妨げ 6、あるいは予防的妨げ 7である道徳的抑制 8を通じて、余剰人口を除去することにより維持されるであろう。道徳的抑制は、結婚の延期 9ならびに結婚前の性的な関係を慎むことを意味する。
6,7.英語で積極的妨げpositive check、予防的妨げpreventive checkという時、それはマルサス学説に関してのみ用いられるが普通である。
「subsistence level」の例文・使い方・用例・文例
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