rustc
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 19:25 UTC 版)
「Rust (プログラミング言語)」の記事における「rustc」の解説
rustcはRustで記述されたRustソースコードをコンパイルするコンパイラ(処理系)である。コンパイルの成果物として中間コード、および実行ファイル、静的ライブラリ、動的ライブラリを出力する。rustcはクロスコンパイルを可能とし、Windows、Linux、macOS向けの実行ファイル他、AndroidやiOSで動作するライブラリをホストマシンで出力することができる。 対象プラットフォームは完成度に合わせて3つのティアに分かれている。ティア1はバイナリリリースが提供されており、自動ビルド(英語版)と自動テストが整備され、それらが安定して成功(パス)することが保証されている。ティア2はバイナリリリースが提供されており、自動ビルドと自動テストは整備されているがテストが成功することは保証されていない。ティア3はソースコードとしては対応しているが、自動ビルドと自動テストの動作が保証されておらず、公式リリースは提供されていない。 Windows、Linux、macOS向けのRustコンパイラはティア1でリリースされている。Android、iOS、WebAssembly向けのRustコンパイラはティア2でリリースされている。 Rust 1.12版より導入されたMIR (Mid-level IR) によって、コンパイルと実行時間の迅速化ならびに型チェックの正確性の実現が図られている。
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