macrolideとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > macrolideの意味・解説 

マクロライド【macrolide】

読み方:まくろらいど

《「マクロリド」とも》12員環以上の環状ラクトンを含む有機化合物総称。強い抗菌作用を示すものが多く抗生物質として利用される。→マクロライド系抗生物質


マクロリド【macrolide】

読み方:まくろりど

マクロライド


マクロライド

(macrolide から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/27 15:48 UTC 版)

マクロライド(macrolide)とは、12以上の原子から構成される大環状のラクトンを有する有機化合物の総称である[1]マクロリドとも呼ばれる[2]

天然物化合物には様々なマクロライド類が存在するが、特に有用なのがマクロライド系抗生物質である。抗細菌薬抗真菌薬あるいは免疫抑制薬など様々な生理活性を有するマクロライド系天然物が知られているが、医療分野において特に断らずマクロライドと呼んだ場合はマクロライド系抗細菌薬を指す[3]。(記事 マクロライド系抗生物質に詳しい)

1950年に放線菌より発見されたピクロマイシンが最初のマクロライド系抗生物質である。1957年に大環状ラクトンをアグリコンとする一連の配糖体に対してマクロライドと命名したのはロバート・バーンズ・ウッドワードである。また彼はエリスロマイシンの全合成に関する一連の研究により初めてマクロライドの立体特異的な合成法を確立した研究者でもある。今日ではマクロライド系抗生物質以外の天然物も多数発見されており、配糖体以外の大環状ラクトンをも含めてマクロライドと呼ぶ[4][2]

分類

エリスロマイシン
クラリスロマイシン
  1. マクロライド系抗菌薬
  2. ポリエン系抗真菌薬
  3. その他のマクロライド

註・出典

  1. ^ G.P. MOSS, P.A.S. SMITH and D. TAVERNIER, "Glossary of class names of organic compounds and reactivity intermediates based on structure(IUPAC Recommendations 1995)", Pure & App. Chem., Vol. 67, p.1348, 1995.
  2. ^ a b マクロライド抗生物質、八杉龍一ら、『岩波生物学辞典』、第4版CD-ROM版、岩波書店、1998年。
  3. ^ 清水喜八郎ら、『抗生物質療法』、日本医師会雑誌、98巻、8号付録、1985年。
  4. ^ マクロライド抗生物質、長倉三郎ら、『岩波理化学辞典』、第5版CD-ROM版、岩波書店、1998年。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「macrolide」の関連用語

macrolideのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



macrolideのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマクロライド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS