高周波焼入れ
鉄製品の表面(全体または部分)を硬くすることにより、耐摩耗性や耐疲労性などを向上させる処理である。被処理製品の加熱したい部位の外周形状にわずかな隙間をもつコイル(ワークコイル)に高周波誘導電流を流すと、ジュール熱で部品の表面だけが急速に加熱される。高温に加熱したのち水、水溶性焼入れ剤または油を用いて焼き入れする処理をいう。高周波焼入れ後の硬さは、材料の炭素含有量によって決まり、実用的な硬さを得るため、炭素量が0.30~0.55%を含有した炭素鋼や合金鋼が用いられる。高周波焼入れは、自動車用の部品では長尺物に用いられることが多く、アクスルシャフト、等速ジョイントのアウターレース、ステアリングのラックシャフトおよびクランクシャフトなどに使われる。
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