フライホイール
ピストンエンジンにおいて、間欠的に発生するガス力による回転ムラを小さくするため、クランクシャフトの端部に取り付けられる回転慣性質量。また、吸入、圧縮、排気行程時の回転エネルギーは、このフライホイールから供給されることになる。とくにアイドリングの回転ムラを、エンジン回転速度の40分の1程度に減少させるよう慣性質量が決められる。しかし、加速時および減速時には、この慣性質量があたかも車両重量が増大したように働くため、可能なかぎり小さくとるのが望ましい。気筒数が多くなるとエンジン自体の回転ムラが小さくなるため、フライホイールの軽量化ができる。フライホイールはクラッチカバーのプレッシャープレート面とともに、クラッチディスクとの摩擦面を形成する。トルクコンバーターを装着する場合には、これがフライホイールを兼ねる。
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