dectin-1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 06:10 UTC 版)
「パターン認識受容体」の記事における「dectin-1」の解説
デクチン1(dectin-1 )は、βグルカンに結合する。 真菌の細胞壁にはβグルカンを持つものがある。真菌とは、キノコや酵母などのこと。 これらの自然免疫にdectin-1が関係していると思われている。 dectin-1は、マクロファージなどの細胞膜上に存在している。 また、大腸の免疫細胞に多くdectin-1が存在している。 真菌の排除に必要なTh17細胞(ヘルパーT細胞の一種)を、dectin-1は誘導しているとされる。 なお、ヘルパーT細胞の番号の分類は、主に産生するサイトカインにもとづく分類である。Th-17はインターロイキン17(IL-17)などのサイトカインを産生する。 免疫によるカンジダ真菌への攻撃への応用として、dectin-1およびdectin-2が期待されている。
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