サイトメガロウイルス網膜炎
【概要】網膜は目の底にある膜で、カメラに例えたらフィルムにあたる。サイトメガロウイルスが網膜の血管炎を起こし、その結果血管がこわれて出血したり、閉塞してしまい、その血管で栄養を受けていた網膜(=光を感じる細胞がある)が働かなくなる。時には網膜がはがれ失明に至る。CMV感染症の中では一番診断しやすい。HIV感染者は免疫力が落ちてきたら(CD4+細胞<100/μLあたり)、定期的に眼科健診を受けて早期に発見することが必要。
【治療】 別項に記したサイトメガロウイルス症の治療の他に、ガンシクロビルの硝子体注射、ガンシクロビル徐放剤の硝子体内移植がある(日本では保険適応なし)。
《参照》 サイトメガロウイルス症の治療、 ガンシクロビル
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