コラム近似
結晶下面の一点での電子波の形成に及ぼす結晶上面での領域はフレネルゾーンを使って推定できる。第一フレネルゾーン半径Rは√(λt)で与えられる。ここでλは電子線の波長、tは試料の厚さである。λ=0.0026nm、t=100nmとすると直径2Rは〜0.5nmとなる。第三フレネルゾーンまで取っても直径は〜1.5nmである。すなわち結晶下面のある点の電子波の振幅を計算する場合、2nm以下のコラムの中で電子波の透過と回折を考えればよいことになる。”乱れ”のある結晶を取り扱う場合、結晶をこのような大きさのコラムに分けて、このコラム内では完全結晶とし、コラム間に”乱れ”に対応する”ずれ”があるとして扱う。これをという。
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