完全結晶とは? わかりやすく解説

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かんぜん‐けっしょう〔クワンゼンケツシヤウ〕【完全結晶】

読み方:かんぜんけっしょう

格子欠陥不純物含まない結晶事実上存在しないため、概念的に考えられ理想的な状態にある結晶を指す。理想結晶


完全結晶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/04 17:28 UTC 版)

完全結晶(かんぜんけっしょう、英語: Perfect crystal )とは、格子欠陥不純物のない完全な結晶のこと。

現実の結晶では、格子欠陥や不純物を完全に排除することは不可能である。例えば、格子欠陥の一つである点欠陥は、ある程度の数が存在する方が熱力学的に安定となるため、その数をゼロにする事は事実上不可能である。これに加え、実際の結晶には必ず端(結晶表面)が存在する。この様な理由から、実在の結晶では理想的状況(完全結晶)は存在しない。しかし、格子欠陥の一つである線欠陥(転位)はその数を減らすことが可能であり、実際に半導体製造に用いられるシリコンウェハーCZ法で作られ、転位のほぼ存在しない結晶が工業的にも得られている。

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