choriocarcinomaとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ヘルスケア > がん用語 > choriocarcinomaの意味・解説 

絨毛がん

【仮名】じゅうもうがん
原文】choriocarcinoma

栄養膜細胞子宮への胚の接着胎盤形成助け細胞)から発生する増殖速い悪性腫瘍。絨毛がんのほぼ全て精子卵子による受精起きたの子宮から発生するが、精巣または卵巣から発生するものも少数存在する。絨毛がんは血流を介して他の臓器、特に肺に転移する妊娠性絨毛疾患一種である。「choriocarcinoma(絨毛がん)」、「chorioepithelioma絨毛上皮腫)」、「chorionic carcinoma(絨毛がん)」とも呼ばれる

絨毛癌

(choriocarcinoma から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/05 02:11 UTC 版)

絨毛癌
分類および外部参照情報
診療科・
学術分野
gynecologic oncology[*]
ICD-10 C58
ICD-9-CM 181
ICD-O M9100/3-9101
DiseasesDB 2602
MedlinePlus 001496
MeSH D002822
GeneReviews
テンプレートを表示

絨毛癌(じゅうもうがん、: Choriocarcinoma)は、胎盤を構成する絨毛を発生母地とする悪性腫瘍。「絨毛上皮腫」(じゅうもうじょうひしゅ)とも呼ばれる。

分類

妊娠性

妊娠に引き続いて発生するもの。ほとんどの絨毛癌は妊娠性である。

うち約半数が胞状奇胎から癌化したもので、他には流産後、正常分娩後などがある。胞状奇胎後に絨毛癌の兆しがあればごく初期の段階で対処されるのに対し、病状が進行してから発見される例では正常妊娠後のケースが多い。

局所浸潤性と血管親和性を有し、急速に増殖して早い時期から血行性転移を起こしやすい。とりわけ、への転移が多い。妊娠性絨毛癌の大多数は子宮を病巣とするものだが、中には子宮の原発病巣が消失し他への転移巣のみ見られる場合もある。

非妊娠性

妊娠とは無関係に発生するもの。非妊娠性の絨毛癌は稀である。

絨毛原基の迷入や、他癌の癌細胞の分化異常などから起こる。

病理

絨毛形態を認めず、栄養膜細胞類似の悪性細胞の増殖を認め、出血や壊死等多彩な病理像を認める。

症状

検査

治療

主に化学療法が中心となる。多剤併用療法による治療成績の向上で、現在は寛解率が90%以上と化学療法の有効性は高い[2]

一次治療としてはEMA/CO療法(エトポシド、メトトレキサート、アクチノマイシンD、シクロホスファミド、ビンクリスチン)、二次治療としてEMA/EP療法(エトポシド、メトトレキサート、アクチノマイシンD、シスプラチン)が選択される。

今後の妊娠希望がない場合などで、子宮全摘の手術を行うケースもある。

予後

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ハリソン内科学 第4版』メディカル・サイエンス・インターナショナル、2013年、710頁。ISBN 978-4895927345 
  2. ^ がん情報サービス-絨毛性疾患独立行政法人国立がん研究センター


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「choriocarcinoma」の関連用語

choriocarcinomaのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



choriocarcinomaのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2024 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの絨毛癌 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS