フォン・マンゴルト関数とは? わかりやすく解説

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フォン・マンゴルト関数

(Von Mangoldt function から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 01:55 UTC 版)

フォン・マンゴルト関数(フォン・マンゴルトかんすう、: von Mangoldt function)は数論における関数である。ドイツの数学者ハンス・フォン・マンゴルト英語版に因んで名付けられた。これは、乗法的でも加法的でもない重要な算術関数の例である。

定義

Λ(n)で表されるフォン・マンゴルト関数は、次のように定義される。

ハーディリトルウッドは級数の極限 y → 0+ を調べた[7]

フォン・マンゴルト関数を近似するリーマンゼータ零点の総和による波

リーマンゼータ関数の零点を渡る総和の実部について考える。

フォン・マンゴルト関数のフーリエ変換は、リーマンゼータの零点の虚数部のスペクトルを、対応する x 座標のスパイクとして与える(右)。一方、フォン・マンゴルト関数はリーマンゼータの零点の波で近似できる(左)。

フォン・マンゴルト関数のフーリエ変換は、リーマンゼータ関数の零点の虚数部に等しい座標にスパイクのあるスペクトルを与える。これは、二重性と呼ばれることがある。

関連項目

脚注

  1. ^ Apostol (1976) p.32
  2. ^ a b Tenenbaum (1995) p.30
  3. ^ Apostol (1976) p.33
  4. ^ Schroeder, Manfred R. (1997). Number theory in science and communication. With applications in cryptography, physics, digital information, computing, and self-similarity. Springer Series in Information Sciences. 7 (3rd ed.). Berlin: Springer-Verlag. ISBN 3-540-62006-0. Zbl 0997.11501 
  5. ^ Hardy & Wright (2008) §17.7, Theorem 294
  6. ^ Apostol (1976) p.246
  7. ^ Hardy, G. H.; Littlewood, J. E. (1916). “Contributions to the Theory of the Riemann Zeta-Function and the Theory of the Distribution of Primes”. Acta Mathematica 41: 119–196. doi:10.1007/BF02422942. http://www.ift.uni.wroc.pl/%7Emwolf/Hardy_Littlewood%20zeta.pdf 2014年7月3日閲覧。. 
  8. ^ Conrey, J. Brian (March 2003). “The Riemann hypothesis”. Notices Am. Math. Soc. 50 (3): 341–353. http://www.ams.org/notices/200303/fea-conrey-web.pdf.  Page 346

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