U&lc誌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 16:18 UTC 版)
ルバーリンは最晩年の10年間をさまざまな活動に費やしたが、特にタイポグラフィー専門誌であるU&lc誌と新設したITC社に力を注いでいた。U&lc誌(Upper and Lower Case〈大文字と小文字〉の頭文字)はルバーリンのデザイン発表の場でもあり、タイポグラフィーを新たな水準へと押し上げる場でもあった。スティーブン・ヘラーは、U&lcは書体デザインに形の完璧な組み合わせ方や画期的な変化をもたらし、エミグレ誌の先駆けとなり、彼のその後の成功の礎となったと語った。「U&lcで彼は、レタリングがどこまで崩せるか、どこまで表現できるかを調査していたんだ。ルバーリンのおかげで、多面的なタイポグラフィーというものが出来上がったんだ」とも述べている。ルバーリンはこの雑誌によって手に入れた自由を謳歌していた。彼は「今では、私はデザイナー達が欲しがる物を手に入れたよ。幸運にも幾つかは達成することができそうだ。私は自分自身がクライアントだ。誰からもああしろこうしろなんて言われないんだよ」と述べたといわれている。
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