Tungsten(V) chlorideとは? わかりやすく解説

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五塩化タングステン


塩化タングステン(V)

(Tungsten(V) chloride から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 01:55 UTC 版)

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塩化タングステン(V)
識別情報
CAS登録番号 13470-14-9 
PubChem 139469
特性
化学式 W2Cl10
モル質量 361.1 g/mol
外観 黒色固体
吸湿性
密度 3.86 g/cm3
融点

248 °C, 521 K, 478 °F

沸点

275.6 °C, 549 K, 528 °F

磁化率 +387.0・10-6 cm3/mol
危険性
EU分類 not listed
関連する物質
関連物質 塩化タングステン(IV)
塩化タングステン(VI)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化タングステン(V)(Tungsten(V) chloride)は、化学式W2Cl10無機化合物である。多くの面で、より身近に存在する塩化モリブデン(V)とアナログである。

塩化タングステン(VI)の還元により生成する。テトラクロロエチレン還元剤として用いる方法もある[1]

2 WCl6 + C2Cl4 → W2Cl10 + C2Cl6

青緑色固体は真空中で揮発し、非極性溶媒にゆっくり溶ける。好酸素で、ルイス塩基との反応性が高い。

構造

二量体として存在し、1対の八面体型タングステン(V)中心が2つの塩化物配位子により、架橋した構造を持つ。タングステン原子間の距離は、3.814 Aで非結合である。Nb2Cl10およびMo2Cl10と同形である。蒸発すると、三方両錐形分子構造のWCl5単量体となる[2]

出典

  1. ^ McCann, III, E. L.; Brown, T. M. (1972). “Tungsten(V) Chloride”. Inorganic Syntheses XIII: 150-154. doi:10.1002/9780470132449.ch29. 
  2. ^ Cotton, F. A.; Rice, C. E. (1978). “Tungsten Pentachloride”. Acta Crystallogr. B34: 2833-2834. doi:10.1107/S0567740878009322. 


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