チンカルコ石(Tincalconite)

Boron,Kern Co.,California,USA
Na2B4O5(OH)4.3H2O 画像の幅約2cm
ボラックス(Borax)が結晶水を失ってチンカルコ石に変化した標本
です。
古いラベルにはボラックスの名称が書かれていますので、過去は
透明なボラックスの結晶であったのかも知れません。
チンカルコナイト
(Tincalconite から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 16:07 UTC 版)
チンカルコナイト | |
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チンカルコナイト
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分類 | ホウ酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 06.DA.15 |
化学式 | Na2[B4O5(OH)4]・3H2O |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
チンカルコナイト(チンカルコ石、英: Tincalconite)はホウ酸塩水和物鉱物であり、ホウ砂の近縁種で、ホウ砂の脱水物として生ずる二次鉱物である。化学式は Na2B4O7・5H2O または Na2[B4O5(OH)4]・3H2Oであらわされる。
概要
チンカルコナイトは概して細粒の白い粉末として生じる。六方晶系で結晶し、主要な自形二菱面体晶の、偽八面結晶体として見つかる。また仮晶的にホウ砂結晶を置換すると判明している。比重は1.88でありモース硬度は2である。屈折率はnω=1.460でありnε=1.470である。
ほとんどのチンカルコナイトは乾燥空気にホウ砂を露出することにより人為的に生み出されているが、1878年に最初に記載されたカリフォルニア州のサールズ湖でのように、チンカルコナイトの自然発生がある。 カリフォルニアとネバダのいくつかの場所に加えて、アルゼンチン、イタリア、トルコおよびウクライナから報告されている。
名前の由来は、組成と一般的な粉末状の性質から、「tincal」はサンスクリット語でホウ砂を、「konis」はギリシャ語で粉を表している。
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チンカルコナイト単位格子の球棒モデル |
参考文献
- Palache, C., H. Berman, and C. Frondel (1951) Dana’s system of Mineralogy, (7th edition), v. II, pp.337--339.
- Mineral Data Publishing, PDF
- Mindat with location data
- Webmineral data
- Mineral Galleries
- Tincalconiteのページへのリンク