Tapa clothとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > Tapa clothの意味・解説 

タパ‐クロス【tapa cloth】

読み方:たぱくろす

樹皮布南洋諸島で、コウゾ同系統のカジノキの皮繊維作る布。主に室内装飾用。


タパ

(Tapa cloth から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 16:17 UTC 版)

18世紀ハワイのタパ(カパ英語版
タパ打ち

タパ (タヒチ語 tapa) は、オセアニアポリネシアメラネシアミクロネシアで伝統的に作られる、樹皮布樹皮でできた)である。織る工程がないので、不織布に分類される。

樹皮服は一般に「タパ」と呼ばれるが、狭義にはタヒチ島近傍のマンガレヴァ島での呼称であり、地域によって様々な呼び名がある[1]カパハワイ語 kapa)、ンガトゥトンガ語 ngatu)、マシフィジー語 masi)、シアポサモア語 siapo)、タパ布とも称される。

原料・起源

原料には、クワ科カジノキパンノキイチジクなどが使われるが、カジノキが主である[1]。カジノキは移民の栽培に伴い、ポリネシア全域に広がった。

タパは制作道具を含めて植物性で劣化しやすいことから考古資料に乏しく、その起源を断定することは難しいが、ペルーで発見されたタパの断片はおよそ紀元前4000年前のものと言われている[1]。日本の正倉院には木綿(ゆふ)と呼ばれるタパが伝存しており、幣帛として用いられていたと見られている[1]

製法

フィジーやポリネシアのタパは、おおむね以下のような工程で作られる[1]

  1. 樹から樹皮を剥ぐ。
  2. 水に晒して柔らかくする。
  3. やすりで表面を削り取る。タパに使うのは内皮である。
  4. 棒で叩いて延ばす。(タパ打ち)
  5. 天日で乾燥させる。
  6. 大きいものを作るならでつなぎ合わせる。
  7. 乾燥させる。
  8. 型染めなどによって染色を施す。

ニューギニアなど、メラネシアのタパは接合することがなく、1本の樹皮から1枚のタパを作る。また、彩色は氏族に伝わるモチーフや模様を手描きによって施文する[1]

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b c d e f 福本繁樹、長野五郎、坂本勇 『織物以前:タパとフェルト』 LIXIL出版 2017 ISBN 978-4-86480-519-3 pp.40,65-73..

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Tapa clothのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Tapa clothのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのタパ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS