継時弁別学習
読み方:けいじべんべつがくしゅう
弁別されるべき刺激が1つずつ継時的に提示される手続き、あるいはその結果として生じる弁別の形成をいう。①統制オペラント条件づけ:引っ込めることのできるレバー1つを備えたスキナー箱を用いる。正刺激と負刺激の提示は、レバーが引っ込められ、動物がレバー押しのできない試行間間隔(別名,タイム・アウト)によって区切られている。試行間間隔が終われば、レバーが突出してレバー押しが可能となり、それぞれの刺激が一定時間だけ継時的に提示される。他の実験条件は、次に述べるフリーオペラント条件づけの場合と同じである。直線走路を用いても、継時弁別学習は可能である。たとえば、目標箱の入口に、正負の弁別刺激が試行ごとに無作為に1つずつ提示される。正刺激の場合、目標箱に到達すれば報酬が与えられる。一方、負刺激のもとで目標箱に到達しても報酬は与えられない。この方法を、go-nogo 法という。②フリーオペラント条件づけ:動物が自由に使用できるレバー1つを備えたスキナー箱を用いる。明条件を正刺激、暗条件を負刺激とし、正刺激のもとでの反応は特定の強化スケジュールによって強化されるが、負刺激のもとでの反応は強化されない。正刺激または暗刺激は一定時間だけ継時的に提示されるが、時間の手がかりを避けるために、提示時間は何種類か(たとえば、30,60,90秒)用意する。弁別学習が進行するにつれて、正刺激の提示中の反応の自発頻度は高くなる一方、負刺激の提示中には低くなって、それぞれの自発頻度は相違するようになる。
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