Step5 立体配置の命名(命名の完成)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:19 UTC 版)
「IUPAC命名法」の記事における「Step5 立体配置の命名(命名の完成)」の解説
立体配置を決定するルールの適用を判りやすくする目的で、ルールに関与する原子と結合だけ抜き書きを示す。 まず3位の立体配置から決定する。これまでの図の配置では最小の置換基が手前に来ている。これをいったんひっくり返して図示すると、 2位はS配置であるとわかる。 次に図の5, 6位は最小の置換基が奥を向いている。 このように、5, 6位はいずれもR配置である。 以上をまとめて命名の先頭に立体配置命名を付けると次のようになる。 説明の展開上ラクタムのカルボニルが主基 (principal group) のように扱ったが、置換基間には優先順位があり、この場合はカルボン酸が主基にふさわしい。したがって、7位のカルボニルを接頭語に回し、2位を主基にすると、 (2S,5R,6R)-6-phenylacetylamino-2,2-dimethyl-7-oxo-4-thia-1-azabicyclo[3.2.0]heptane-2-carboxylic acid となる。
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