スキン・エフェクト
【英】: skin effect
掘削時の泥水浸入などで坑井の坑壁近傍の油層が障害を受け浸透率が悪化すると、この部位における流動坑底圧力の降下(圧力損失)が増大し、坑井の産出能力が場合により著しく低下する現象が生ずるが、これをスキン・エフェクトと称し、この影響を受けた部分をスキンと呼ぶ。 このスキン・エフェクトの程度を示す指標としてスキン・ファクター(skin factor)という係数があり、これは、ドロー・ダウン試験あるいはビルド・アップ試験などの坑井試験での圧力解析によって求められる。スキン・ファクターが+(プラス)の値であれば、上記のようになんらかの生産性障害が発生していることを示し、逆に酸処理などの坑井刺激法により、坑壁周辺の浸透率が油層本来の浸透率より改善された場合は-(マイナス)の値となる。したがって、スキン・ファクターは坑井障害の程度を知るとともに、坑井刺激法の必要性の有無並びにその効果を評価するうえで極めて有用な判断材料とされている。 |

表皮効果
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表皮効果(ひょうひこうか)は交流電流が導体を流れるとき、電流密度が導体の表面で高く、表面から離れると低くなる現象のことである。周波数が高くなるほど電流が表面へ集中するので、導体の交流抵抗は高くなる。
一般に高周波における影響が論じられることが多いが、電力系統など大電流を扱う際にも重要で、直流送電が有利とされる理由の一つでもある。
原理
銅線の場合、周波数に対する表皮深さd;は表のようになる。
周波数 | 表皮深さd; |
---|---|
60Hz | 8.57mm |
10kHz | 0.66mm |
10MHz | 21μm |
関連項目
脚注
- ^ Standard handbook for electrical engineers. Donald G. Fink, H. Wayne Beaty (14th ed ed.). New York: McGraw-Hill. (2000). ISBN 0-07-020975-8. OCLC 50802294
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