Shōsōinとは? わかりやすく解説

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正倉院

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 03:50 UTC 版)

正倉院(しょうそういん)は、奈良県奈良市東大寺大仏殿の北北西に位置する、校倉造(あぜくらづくり)の大規模な正倉高床倉庫)。聖武天皇光明皇后ゆかりの品をはじめとする、天平文化を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していた建物で、1997年平成9年)に国宝に指定され、翌1998年(平成10年)に「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコ世界遺産文化遺産)に登録されている。


注釈

  1. ^ イギリスのSoame Jenyns(1904 - 1976)は「Jenyns, Soame; Watson, William(1963), Chinese art; the minor arts 邦訳 中国工芸、美術出版社」で、「江戸時代の日本で制作された」と推定した。ただ、現在は支持されてはいない。正倉院に納入された時代が不明であることもあり、1960年代から制作地制作年代には諸説がある。
  2. ^ 建築史家の鈴木嘉吉は校木収縮説を明確に否定しており、正倉院事務所長を務めた和田軍一も否定的見解を述べている[22]
  3. ^ 展覧会の「協力」とは、一般に開催する展覧会を成功させるため、広報や技術提供、観覧者満足度の向上などの側面において主催者の支援を行うこと。通常「協力」主体は、直接の資金援助は行わず、反対に観覧収入などから見返りも受けない。

出典

  1. ^ 三訂版、知恵蔵、防府市歴史用語集、世界大百科事典内言及, 精選版 日本国語大辞典、デジタル大辞泉、日本大百科全書(ニッポニカ)、百科事典マイペディア、日本歴史地名大系、山川 日本史小辞典 改訂新版、世界大百科事典 第2版、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、旺文社日本史事典. “正倉院(しょうそういん)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年11月24日閲覧。
  2. ^ a b 公開講座『正倉院の工芸 遣唐使は何を持ちかえったか』 奈良女子大学社会連携センター
  3. ^ a b 西川明彦「正倉院宝物の意匠にみる国際的展開」米田雄介ほか編『正倉院への道天平の至宝』(雄山閣出版、1999)所収、p.132
  4. ^ “神宿る海の正倉院 厳格な禁忌、守られた宝物”. 産経ニュース. (2017年5月6日). https://www.sankei.com/article/20170506-QPP22HRA4RJ7NEIQAOB7TOUBHE/ 
  5. ^ “高野山 霊宝館 1000年後見据え、文化財を保存 “山の正倉院”開館100年 /和歌山”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2021年5月31日). https://mainichi.jp/articles/20210531/ddl/k30/040/239000c 2022年7月15日閲覧。 
  6. ^ 春日大社 国宝殿
  7. ^ “春日大社 千年の至宝「平安の正倉院」の名品”. 毎日新聞. (2017年1月23日). https://mainichi.jp/articles/20170123/dde/012/040/008000c 
  8. ^ 平城宮跡資料館秋期特別展「地下の正倉院展-国宝 平城宮跡出土木簡-」 平城宮跡資料館
  9. ^ a b 由水 1996
  10. ^ 2010.10.28のおしらせ元興寺文化財研究所
  11. ^ 東大寺ミュージアム | 東大寺・奈良公園 [奈良県]”. 国宝を巡る旅. 2023年11月24日閲覧。
  12. ^ 主に米田・杉本『正倉院美術館』による
  13. ^ 伊藤義教『ペルシア文化渡来考』 岩波書店、1980年
  14. ^ 正倉院の香木“蘭奢待”について知りたい”. 国立国会図書館. 2024年3月26日閲覧。 “蘭奢待 らんじゃたい 正倉院中倉に伝世する香木。”
  15. ^ 奈良国立博物館だより 第23号”. 奈良国立博物館. 2024年3月26日閲覧。 “香道が盛んになった室町時代以降の関心の的は、なんといっても蘭奢待です。足利義満・足利義教・足利義政・織田信長・徳川家康など、時の権力者がこれを截ったこともよく知られています。近代に入ってからは、明治10年(1877)に明治天皇が截らせています。”
  16. ^ 改訂新版, 山川 日本史小辞典. “正倉院 螺鈿紫檀五絃琵琶とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年3月23日閲覧。
  17. ^ 歌唱編|文化デジタルライブラリー”. www2.ntj.jac.go.jp. 2024年3月23日閲覧。
  18. ^ 小野玄妙 1929
  19. ^ 松島・松本 1947
  20. ^ 正倉院聖語蔵経巻アーカイブ 富士フイルムと丸善による。
  21. ^ 光谷, 拓実. “年輪年代法による正倉院正倉の建築部材の調査”. 宮内庁. 2014年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月26日閲覧。
  22. ^ 鈴木嘉吉「新国宝 正倉院正倉」『月刊文化財』407号、第一法規、1997および和田軍一『正倉院案内』、吉川弘文館、1996
  23. ^ a b c あの信長も気を遣った?正倉院1200年の奇跡”. 読売新聞オンライン (2018年11月3日). 2022年10月6日閲覧。
  24. ^ 安藤 1947
  25. ^ 大正の大修理(宮内庁)
  26. ^ 正倉院正倉整備工事(宮内庁)
  27. ^ 正倉院正倉整備工事現場公開(宮内庁)
  28. ^ 古沢範英 (2014年10月21日). “正倉院、1世紀ぶりの修理完了 25日から公開再開”. 朝日新聞デジタル. 2014年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月3日閲覧。
  29. ^ 共同通信社 (2014年5月16日). “平成の正倉院、お目見え 100年ぶり大修理終える”. 日本経済新聞社. 2014年11月3日閲覧。
  30. ^ 1997年4月19日付読売新聞朝日新聞報道
  31. ^ 高木博志『近代天皇制と古都』、pp.231、2006年、岩波書店、ISBN 4-00-022550-2
  32. ^ 鈴木嘉吉「新国宝 正倉院正倉」『月刊文化財』407号、第一法規、1997、など
  33. ^ 西の正倉院パンフレット
  34. ^ 松島・松本 1947 または 東野 1988 170p
  35. ^ 入場者四十一万余は新記録(『東京日日新聞』昭和15年11月25日)『昭和ニュース辞典第7巻 昭和14年-昭和16年』p270 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  36. ^ 和田 1967 または 東野 1988 172p
  37. ^ 第61回正倉院展パンフレットによる。
  38. ^ 2019年11月2日付・読売新聞第3社会面
  39. ^ 小川伸彦 「正倉院展へのメディア展開 --二〇〇五年秋の「事件」を読む」『美術フォーラム21』 vol.14、醍醐書房、2006年(平成18年)4月号、ISBN 978-4-925185-24-0
  40. ^ 近年では「日本国宝展」(2014年10月15日〜12月7日)や、御即位記念特別展「正倉院の世界」展(2019年10月14日〜11月24日)。
  41. ^ 「天平の秘宝」 ―正倉院宝物を探る― - NHKアーカイブス 1981年11月9日
  42. ^ 正倉院 天平の宝物を守り抜いてきた宝庫 - NHKアーカイブス 2024年3月3日閲覧
  43. ^ 正倉院の奇跡 ~守り継がれた天皇の倉~ - 読売テレビ 2019年10月19日
  44. ^ 天皇が創った至宝〜正倉院宝物が伝える“日本誕生”〜 - NHKオンデマンド 2019年10月30日
  45. ^ 至宝からひもとく天平の祈り~第72回 正倉院展~ - NHKアーカイブス 2020年11月1日
  46. ^ 史上初のプロジェクトに密着2年!正倉院の1300年前のガラス宝物・完全再現に挑む - 読売テレビ 2023年11月3日
  47. ^ 華麗なる宝物 天平の祈り ~第75回 正倉院展~ - NHKオンデマンド 2023年11月5日
  48. ^ 奈良・正倉院~なぜ1300年もお宝を守れた?~ - 美術展ナビ 2024年3月2日





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