ルノー・UE
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 20:30 UTC 版)
ルノー UE(Renault UE Chenillette)は、フランスのルノー社が1930年代に開発、第二次世界大戦中に使用された装軌式の軍用小型装甲トラクターである。UEはルノー社による開発コードで、1932年に量産を開始、1937年に登場した改良型UE2を合わせ、1940年にかけて約5000両が生産された。フランス軍のほか、鹵獲したドイツ軍でも多用され、ルーマニアではライセンス生産も行われた。
注釈
- ^ ただし、車体前面のシリアルはUEに割り当てられたもので、この番号が正しければUEの末期の生産型ということになる。
- ^ 同時期の1936年3月、中国国民党政府より12両のルノー ZB戦車(AMR 35の足回りが異なる輸出仕様)が発注されている。これらの戦車は、半数は「プトー SA-18 37mm戦車砲」、もう半数は「オチキス M1929 13.2mm機関砲」を装備していた。日本はフランスに対し中国に引き渡さないよう圧力を加えた。これらの戦車は、ハイフォン宛てに輸出され、1940年2月に2両が、1940年6月に8両が、到着している。残り2両は不明である。中国国民党政府の発注から数ヵ月後に雲南省政府より、オチキス M1929 13.2mm機関砲を装備した、ルノー ZB戦車4両が発注され、1938年10月に受領している。これらの話とルノー UEの話が混同されている可能性がある。
- ^ 仏語版による。
出典
- ^ UEのシリアルは、77 900、79 100、81 900、88 200/300、89 600/900、92 400、93 500/600、67 000、67 200、3 900、4 100、5 400、8 400番台ほか。F. Vauviller, J. Touraine(1992), p.189。
- ^ 次の参考文献による。F. Vauviller, J. Touraine(1992), p.190。P. Touzin( 1979), pp.197-200。
- ^ UE2のシリアルは、M4 000/4 100、M15 100、M30 800、M31 500、M62 500、M63 300/700番台ほか。F. Vauviller・J. Touraine(1992), p.189。
- ^ a b 次の参考文献による。W. Muller(1998), pp.16f。
- ^ OSTFRONT "Renault UE «Indochine»"
- ^ F. Vauviller, J. Touraine(1992), p.189。P. Touzin(1979), p.197。
- ^ 3.7 cm PaK 36や7.5 cm leIG 18のほか、5 cm PaK 38や7.5 cm PaK 97/38、7.62 cm PaK 36(r)など、より大口径の砲の牽引にもしばしば用いられた。Werner Muller(1998), pp.16f, pp.20f。
- ^ この項は主に次の参考文献による。W. Muller(1998), pp.16-30。P. Chamberlain, H. Doyle(1986), pp.222f。
- ^ 'WorldWar2.ro' Romanian Armed Forces in the Second World War
- 1 ルノー・UEとは
- 2 ルノー・UEの概要
- 3 フランス以外の使用国
- 4 登場作品
- 5 外部リンク
「Renault UE Chenillette」の例文・使い方・用例・文例
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