リペアレンティング型ウィンドウマネージャとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > リペアレンティング型ウィンドウマネージャの意味・解説 

リペアレンティング型ウィンドウマネージャ

(Re-parenting window manager から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/02 01:35 UTC 版)

リペアレンティング型ウィンドウマネージャは、X Window Systemウィンドウマネージャで、他のすべてのウィンドウを取り込むものである。

X Window Systemでは、すべてのウィンドウに対して親 (ペアレント) ウィンドウとなるルートウィンドウまたは別のウィンドウのいずれかが存在する。ルートウィンドウの子であるウィンドウは、トップレベルウィンドウ (top-level window) という。トップレベルウィンドウが作成されると、リペアレンティング型ウィンドウマネージャはそのウィンドウに対してさらに専用のウィンドウを新しく作成して親とする。こうすることで、ウィンドウマネージャはウィンドウをウィンドウ装飾やタイトルバーで装飾することや、たとえば仮想ウィンドウマネージャが必要とするウィンドウ操作の高度な制御が可能になる。

厳密には、リペアレンティング型ウィンドウマネージャはトップレベルウィンドウがマッピングされた (可視化を試みた) 時に通知を受けるようXサーバに登録される。そのようなイベントが発生すると、ウィンドウマネージャはフレームウィンドウを作成し、また大抵の場合でタイトルバーウィンドウも作成する。続いてフレームウィンドウはメインウィンドウとタイトルバーウィンドウの両方の親となる。ボタンやウィンドウタイトル等の他の装飾も作成される場合があるが、これらについては通常、タイトルバーウィンドウが親となる。[1]

uwmウィンドウマネージャ等の初期のウィンドウマネージャはリペアレンティング型ではなかったものの、モダンなウィンドウマネージャは実質的にすべてリペアレンティング型である。例外はdwmcwm、PLWM、ratpoison、stumpwm、そしてxmonadであるが、これらのウィンドウマネージャが典型的なウィンドウ装飾を一切使用しないためである。また、Compizはバージョン0.9.0まで装飾を別に作成していたが、これ以降はリペアレンティング型ウィンドウマネージャとなり、ノンコンポジットモードでも動作するようになった。

出典




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

リペアレンティング型ウィンドウマネージャのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リペアレンティング型ウィンドウマネージャのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリペアレンティング型ウィンドウマネージャ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS