ラ・ゴンア
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/14 05:00 UTC 版)
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2022年撮影
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| 大邱韓国ガス公社ペガサス | |
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| ポジション | パワーフォワード |
| 基本情報 | |
| ハングル | 라 건아 |
| 国籍 | |
| 生年月日 | 1989年2月20日(37歳) |
| 出身地 | バージニア州ハンプトン |
| 身長 | 199cm (6 ft 7 in) |
| 体重 | 110kg (243 lb) |
| 選手経歴 | |
2008-2010 2010-2012 2012-2015 2015-2016 2016 2016-2017 2017 2017-2018 2018-2019 2019-2024 2024 2024-2025 2025- |
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ラ・ゴンア(라 건아、羅 健兒、Ra Gun-ah、1989年2月20日 - )は、アメリカ合衆国生まれの大韓民国のバスケットボール選手、ポジションはパワーフォワード。アメリカ人としての名前はリカード・プレストン・ラトリフ(Ricardo Preston Ratliffe)で、本貫は龍仁羅氏(용인 나씨)である。2025年からは、韓国バスケットボールリーグ (KBL) の大邱韓国ガス公社ペガサスに所属している。
経歴
生い立ち
ラトリフは、アメリカ合衆国バージニア州ハンプトンに生まれた。地元のケコタン高等学校から、フロリダ州オカラのコミュニティ・カレッジ(短期大学)であるカレッジ・オブ・セントラル・フロリダ (CCF) に進んだ。CFF在学時に、全米ジュニア・カレッジ体育協会のオール・アメリカンのファースト・チームに2度選出される栄誉を受けた。2年生のときには、1試合平均 27.4 得点、11.3 リバウンドを記録した[1]。
カレッジを修了したラトリフは、アラバマ大学アラバマ・クリムゾン・タイド、クレムソン大学クレムソン・タイガース、アーカンソー大学アーカンソー・レイザーバックスからも誘いを受けたが、ミズーリ大学に進みミズーリ・タイガースの男子バスケットボール・チームに加わった。3年生のシーズンには、1試合平均 10.6 得点、6.0 リバウンドを記録し、ビッグ12カンファレンスの新人賞 (Newcomer of the Year) に指名された[2]。
4年生のシーズン、ラトリフは、タイガースが30勝5敗の記録を残し、ビッグ12男子バスケットボール・トーナメントを優勝するのに貢献した。ラトリフはチームの主力ポストとして、1試合平均 13.9得点、7.5 リバウンド、1.0 ブロックを記録した。シーズン修了時には、オールビッグ12 (All-Big 12) のセカンド・チームに選ばれた[1]。このシーズンのラトリフは、フィールドゴール成功率 69.3% を記録したが、これは全米大学体育協会 (NCAA) ディビジョンIの2011-2012年のシーズンにおける最高記録であり、ミズーリ・タイガースとしても、ビッグ12カンファレンスとしても新記録であった[1]。このシーズンを通してラトリフは、オレゴン州立大学オレゴンステート・ビーバーズ在籍時にスティーブ・ジョンソンが樹立した、1シーズンにおけるNCAA歴代最高記録 74.6% と競い続け、2012年2月までは、この記録を上回っていた[3]。
この年のレギュラー・シーズンを終えた後、ラトリフは、2012年のファイナル・フォーの週末に開催された、リーセス・カレッジ・オールスター・ゲームに出場した。ここでは、21得点、10リバウンドを記録し、西軍の「Perfect Player」賞を受賞した[4]。
プロ経歴
大学での競技を終えた後、ラトリフは2012年のNBAドラフトで選択されなかった。しかし、彼は、韓国バスケットボールリーグ (KBL) からドラフトで指名された最初のアメリカ人学生プレイヤーとなった。このドラフトでラトリフは、全体の6位で、蔚山モービスフィバスに指名され、2012年から2013年にかけてのシーズンでプロとしての第一歩を踏み出した[5]。
2014年、ラトリフは、ウィリアム・ジョーンズカップにおいて最優秀選手 (MVP) を獲得し、チームメイトのソン・チャンヨン(宋昌勇、송창용)、ムン・テヨン(文泰栄、Mun Tae-yeong)とともに、このトーナメントにおけるベスト・ファイブに選出された。ウィリアム・ジョーンズカップにおける成績は、1試合平均 24.3 得点、15.7 リバウンド、1.7 ブロックであった。
2016年3月5日、ラトリフは、身内の死を受けてアメリカ合衆国に帰国することとなったデンゼル・ボウルズに代わって、フィリピン・バスケットボール・アソシエーション (PBA) のスター・ホットショッツと契約した[6]。2017年5月9日、ラトリフは、2017年PBAコミッショナーズ・カップに際しての助っ人選手として呼ばれ、スター・ホットショッツと再度契約を結んだ[7]。2017年の準決勝第2試合でサンミゲル・ビアメンと対戦した際には、ラトリフは 25 得点とともに、キャリア最高記録となる35リバウンドを記録したが、チームは 76 対 77 で、ビアメンの前に敗退した[8]。
2019年11月11日、蔚山現代モービスフィバスは、ラトリフとリ・デソン(李大成、이대성)を、全州KCCイージスにトレードした[9]。ラトリフは、2020年9月26日に、全州KCCイージスと再度契約した。 このシーズンのラトリフの成績は、1試合あたり 17 得点、10.3 リバウンド、1 スチール、1.3 ブロックであった[10]。
2024年7月16日、ラトリフは、中華人民共和国のナショナル・バスケットボール・リーグに所属する長沙勇勝籃毬倶楽部と契約した[11]。このシーズンに出場した12試合の成績は、1試合平均 11.83 得点、6.75 リバウンド、1.42 アシスト、20.41 分の出場であった。
大韓民国代表
2018年1月、ラトリフは、大韓民国に帰化した[12]。2018年7月に平壌市の平壤柳京鄭周永体育館でおこなわれた親善試合において、バスケットボール大韓民国代表の一員として朝鮮民主主義人民共和国代表チームと対戦した[13]。帰化に際して、彼は、ラ・ゴンア(羅健兒)という朝鮮名を名乗ることになった[14]。
2019年FIBAバスケットボール・ワールドカップでは、5試合にしか出場しなかったが、1試合平均 23.0 得点、12.8 リバウンドを記録した。大韓民国代表は、予選グループで敗退し、出場した32チーム中26位でトーナメントを終えた。
2018年に特別帰化し、大韓民国代表となっていた期間、KBLの2018年/2019年シーズンから2023年/2024年シーズンまで特別待遇を受けていたが、2024年/2025年シーズンから、ラ・ゴンアは再び外国選手として扱われることとなった[15]。このため、税金の扱いが紛糾し、本来なら所属球団が負担すべき税額をラ・ゴンアが自ら納めた上で、元所属球団であるKCCイージスを訴えた[16]。
脚注
- ^ a b c “Ricardo Ratliffe Missouri bio”. Missouri Tigers. 2013年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月16日閲覧。
- ^ “2011 Phillips 66 All-Big 12 Men's Basketball Awards Announced”. Big 12 Conference (2011年3月6日). 2013年4月16日閲覧。
- ^ Fallstrom, R. B. (2012年2月14日). “Ricardo Ratliffe chasing NCAA single-season accuracy mark”. KSDK.com. 2013年4月16日閲覧。
- ^ “Marquette's Crowder Leads East All-Stars to Win in Reese's College All-Star Game”. National Association of Basketball Coaches (2012年3月30日). 2013年4月16日閲覧。
- ^ Walentik, Steve (2012年7月26日). “Ratliffe drafted into Korean Basketball League”. Columbia Tribune. 2013年4月16日閲覧。
- ^ Sacamos, Karlo (2016年3月5日). “Star Hotshots to field new import Ricardo Ratliffe in place of Denzel Bowles in game against TNT Texters”. Spin.ph 2016年3月5日閲覧。
- ^ Beltran, Nelson (2017年5月9日). “Star Hotshots bring back Ratliffe”. PhilStar. 2020年4月16日閲覧。
- ^ “San Miguel 77 - Star 76”. EuroBasket (2017年6月12日). 2020年4月16日閲覧。
- ^ “현대모비스 이대성·라건아 KCC로 '전격 이적'…2대 4 트레이드”. 연합뉴스 (2019年11月11日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ “KCC Egis keep Ratliffe for another season”. Asia Basket (2020年9月26日). 2020年9月26日閲覧。
- ^ “长沙湾田勇胜迎强援 美裔韩国球员罗健儿加盟”. 长沙晚报掌上长沙 (2024年7月16日). 2024年10月15日閲覧。
- ^ Lee, Tae-dong (2018年1月22日). “U.S. Basketball Player Becomes Naturalized Korean” (英語). The Chosun Ilbo 2018年1月25日閲覧。
- ^ Denney, Steven; Abrahamian, Andray (July 17, 2018). “A Black Korean in Pyongyang”. Foreign Policy.
- ^ “Ra Guna leads fifth window Korean pool for Asian Qualifiers”. FIBA.basketball (2018年11月7日). 2026年3月14日閲覧。
- ^ Min Jungu「ラゴンアが6年ぶりに再び外国選手になった。」『毎日経済』매경AX. Maeil Business News Korea & mk.co.kr、2024年5月18日。2026年3月14日閲覧。
- ^ Bae Dong-ju「ラ・ゴナがKCCに税金3.98億ウォン返還求め訴訟」『ChosunBiz.JP』매경AX. Maeil Business News Korea & mk.co.kr、2025年12月15日。2026年3月14日閲覧。
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