Python におけるタプル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 18:54 UTC 版)
「タプル」の記事における「Python におけるタプル」の解説
Python におけるタプルは、任意の要素数の値をまとめてあたかもひとつの値のように扱う機能である。タプルでは要素の型 (数値型、文字列型など)の同一性は不問であり、たとえば ('A', 1) という文字列と整数をひと塊として変数に代入できる。 x = ('A', 1) Pythonはゼロまたはひとつの要素となるタプルも認めており、とくに1要素のタプルはプログラミング言語としては珍しい。普通、そのようなものは計算の優先順位を変更するため、または1引数関数の引数を括るための括弧と区別できないからである。Pythonの場合、要素に続けてカンマを置くことで識別する。カンマを忘れるとタプルとして認識できなくなってしまうということでもある。 x = (1,) # 1要素の場合。()内末尾のカンマに注意y = () # 0要素の場合。関数型言語ではユニットとして知られているが、タプルとは別に語られる タプルは関数の返り値として使うこともできる。これによって、複数の値を返す関数を実現することができる。 def func(): return ('A', 1)x = func() # x には ('A', 1) が入る また、タプルは下記のようにして個別の要素を分離する。 x = ('A', 1)(a, b) = x # a には 'A'、b には 1 が入る
※この「Python におけるタプル」の解説は、「タプル」の解説の一部です。
「Python におけるタプル」を含む「タプル」の記事については、「タプル」の概要を参照ください。
- Python におけるタプルのページへのリンク