PowerXCell 8i
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 18:42 UTC 版)
「PowerXCell」の記事における「PowerXCell 8i」の解説
HPC向けに拡張された第二世代のCell/B.E.プロセッサ。2個のFPUを付け加えた拡張倍精度(eDP)SPEコアによって倍精度浮動小数点演算能力を5倍に高め、IEEE 754への対応も強化した。メモリインターフェイスにはDDR2-800に対応させる変換ブリッジX2Dを内蔵し、帯域幅を維持したまま最大メモリ容量が16GBまで拡大している。なお、同じくCell/B.E.プロセッサの派生チップであるSpursEngineとは異なり、PowerXCell 8iはCell/B.E.アーキテクチャに準拠している。 65nm SOIプロセスで製造され、トランジスタ数は2億5,000万個、チップ面積は212平方mm、標準クロックとなる3.2GHzでの消費電力は92W、倍精度浮動小数点演算性能は108.8GFLOPS。最大クロックは4.0GHz。 世界各地のスーパーコンピュータで採用されたほか、フィックスターズのアクセラレータボードが組み込まれた「CodecSys CE-100/200」やメモリーテックの「KaleiDA-Turbo」などでも使用された。
※この「PowerXCell 8i」の解説は、「PowerXCell」の解説の一部です。
「PowerXCell 8i」を含む「PowerXCell」の記事については、「PowerXCell」の概要を参照ください。
- PowerXCell 8iのページへのリンク