LSM-15乗員の救助
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/24 01:00 UTC 版)
「ヴェスタル (給炭艦)」の記事における「LSM-15乗員の救助」の解説
10月10日14時5分、中城湾へ向かうヴェスタルの艦橋にいた信号手が、左舷艦首方向と右舷中央に救命筏を発見し、それからすぐに新たな叫び声が聞こえた。数千ヤード先で波に翻弄される小さな黒点をかろうじて確認し、やがてそれは前日の晩に嵐のため沈没した中型揚陸艦LSM-15の生存者だと分かった。 各個に航行を続けるように他の艦へ命じてヴェスタルは取舵をとると、すぐに最も近くにいる救命筏の風上へ接近した。そして自らの艦体を遮風壁としたヴェスタルは、内火艇を下ろして筏から生存者17名を救出した。最終的に、さらに15名の生存者が舷側に垂らされた網を安全によじ登ることができた。一連の救助活動によって、士官2名と下士官・兵30名が荒れ狂う海から救い出された。 夕方に中城湾へ到着した後、翌11日の夜明けにヴェスタルは狂暴な台風がもたらした結果を目の当たりにした。再びヴェスタルは痛めつけられた艦艇の修理という任務へ戻ることとなった。
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