J結合のハミルトニアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 16:33 UTC 版)
分子系のハミルトニアンは以下のように書くことができる。 H = D1 +D2 +D3. D1 = 電子軌道-軌道、スピン-軌道、スピン-スピン、電子スピン-外部磁場相互作用 D2 = 核スピンと電子スピンとの間の磁気的相互作用 D3 = それぞれの核間の直接的相互作用 一重項分子状態およびしばしば起こる分子衝突では、D1およびD3はほぼゼロである。同分子内のスピンIjとIkとの間のJ結合相互作用の完全形は、 H = 2π Ij. Jjk. Ik となり、JjkはJ結合テンソル(3x3実行列)である。これは、分子の配向に依存している。等方性液体では、一次元の数(スカラー結合)で表される。一次元NMRにおいてスカラー結合は、FIDの振動とスペクトル中の線の分裂を起こす。
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