IWCとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 21:36 UTC 版)
「北大西洋海産哺乳動物委員会」の記事における「IWCとの違い」の解説
IWCとの最大の違いは、IWC反捕鯨勢力が捕鯨問題を環境問題と捉えているのに対し、NAMMCOは資源問題として捉えていることにある。これは、それぞれの国家の捕鯨問題の管轄からも見て取ることができ、反捕鯨を謳う国家の多くは環境省が対応しているのに対し、捕鯨国では水産庁などの水産資源を担当する省が対応している。 機能面から見た場合、IWCが世界規模の機関であるのに対して、NAMMCOは北大西洋沿岸国に限定された機関であり、クジラに限らず、海洋哺乳動物資源を包括的に管理する機関である。また、資源の保全と利用だけでなく、資源利用者の生活権を守ることが目的に取り込まれている。 2008年まではクジラ目の管理対象についても棲み分けが試みられており、NAMMCOはIWC管理下にない小型鯨類のみを管理対象としていた。2008年6月のIWC年次総会においてグリーンランド自治政府がザトウクジラの捕獲枠を要求したところ、反対多数で否決されるという事態が発生した。これに対し同年9月のNAMMCO年次総会が同様の要求を承認したことから明確な対立関係が生まれつつある。
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