EMD GP35形ディーゼル機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/30 08:57 UTC 版)
EMD GP35 | |
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BNSF鉄道のGP35 (旧サンタフェ鉄道) | |
動力方式 | 電気式ディーゼル |
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製造所 | GM-EMD |
製造日 | 1963年7月 - 1966年1月 |
総製造数 | 1333両 |
軸配置(アメリカ式) | B-B |
軌間 | 1,435 mm |
主動力 | EMD 567D3A型 |
エンジン回転数 | 900 rpm |
エンジン形式 | ディーゼルエンジン |
主電動機 | V型16気筒 |
出力 | 2,500馬力 (1,900 kW) |
EMD GP35は、1963年7月から1966年1月の間にアメリカのGM-EMDが製造した電気式ディーゼル機関車である。
概要
ルーツブロワを装備した1800馬力のV型16気筒ディーゼルエンジンである、567D1型エンジンを搭載していたGP28の出力を、2500馬力としたものが本形式である。エンジンは567D3A型となった。そのため、GP28では2つだったラジエターファンが、本形式では3つになっている。
形態のバリエーションとしては、ショート・フードを運転台の高さまで高くしたハイ・フード仕様があり、サザン鉄道、ノーフォーク・アンド・ウェスタン鉄道、メキシコ国鉄(NdeM)が採用していた。メキシコ国鉄の車両は蒸気発生装置も搭載していた。
装備のバリエーションとして、AAR B形台車を装備したものや、ダイナミックブレーキを装備しないもの(ロング・フード中央上部の、左右への張り出しがない)があった。また、セント・ルイス・サンフランシスコ鉄道(通称フリスコ)とシカゴ・アンド・ノース・ウェスタン鉄道では燃料タンクを3000ガロン(11,355リットル)に拡大し、床下にあったエアタンクを屋根上に載せたものがあり、「トーピード・ボート」(魚雷艇)という愛称で呼ばれた。
本形式は1333両が製造され、うち1250両はアメリカに、26両はカナダに、57両はメキシコに納められた。
本形式のエンジンを、新型のEMD 645E3型とし、さらに出力向上を図ったものが、GP40である。
参考文献
- Marre, Louis A. (1995). Diesel Locomotives: The First 50 Years, pp.114-126. Kalmbach Publishing Co. ISBN 0-89024-258-5.
- Pinkepank, Jerry A. (1973). The Second Diesel Spotter's Guide. Milwaukee, WI: Kalmbach Publishing Co.. ISBN 0-89024-026-4.
- Thompson, J. David. EMD GP35 and related models Original Owners.
関連項目
固有名詞の分類
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