国鉄EF66形電気機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 07:58 UTC 版)
EF66形電気機関車(EF66がたでんききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1968年(昭和43年)から1974年(昭和49年)まで、日本貨物鉄道(JR貨物)が1989年(平成元年)から1991年(平成3年)まで製作した直流電気機関車である。
注釈
- ^ もっともその反面、自重100.8 t、動軸重16.8 tとかつての特甲線規格で機関車の動軸重に許容される最大重量(特甲線では軸重16 t上限だが機関車の動軸重に限り5 %の加算が許容される)となっており、運用可能線区には制限がある。
- ^ EF60形やEF65形では、力行時に直列→直並列、直並列→並列に接続を切り替える「渡り」の際に一部の主電動機を電気的に開放する「短絡渡り方式」を採用していたが、本形式は大出力であるため、牽引力の急激な変化による主電動機への悪影響を防ぐ目的で、ホイートストンブリッジ回路を応用した「橋絡渡り方式」を採用している。これは、短絡渡りでは牽引力変動による悪影響が大きいEF62形・EF63形・EF64形といった同時代の勾配線用機関車と同一の方式である。
- ^ これらの新技術は好結果を収め、後にEF64形やEF65形1000番台などに反映された。
- ^ 10000系貨車の空気ばねは7両分以上の空気圧供給をブレーキ管経由で行うと、それだけで自動ブレーキが作用してしまうほどの消費量となる。そのため、10000系貨車を長大編成で運用するには元空気溜管(MRP) の引き通しと、それに空気圧を供給する大容量CPの搭載が必須であった。
- ^ EF65形は1基搭載である。
- ^ a b 合併などによる社名変更。元は川崎車両・川崎電機。
- ^ 川崎重工の車両製作拠点は兵庫工場であるが、本区分は2次車の一部を除き、坂出工場で製作された。同工場は後に川崎造船(現・川崎重工業船舶海洋カンパニー)に移管されたため、稀有な製作例である。
- ^ 現車は幡生支所(現・幡生機関区)に駐在する。
- ^ なお、本運用前からそのデザインもあり、EF66によるブルートレインの牽引は「鉄道ファンの夢」としてしばしば鉄道趣味誌で取り上げられることがあった。例えば、『鉄道ファン』では寝台特急を牽引するEF66の合成写真が掲載されたことがある。
- ^ EF66 1 - 20は国鉄時代からの扇風機を設けるのみに留まった。
- ^ 1987年8月19日に構内試運転、翌20日に本線試運転を実施。翌21日に出場。
- ^ JR貨物広島車両所で除籍された11号機は東日本旅客鉄道(JR東日本)に寄贈され、鉄道博物館 (さいたま市)に保存展示されている。
- ^ 京都鉄道博物館公式Facebookページで35号機の国鉄塗装への復元と展示について言及あり。
- ^ 33・36・54号機は旧更新色を経ることなく、国鉄色から新更新色に塗り替えられた。
- ^ 旧更新色もその後の全般検査において塗装変更された車両や、車両置き換えによって除籍された車両が増え、2010年6月に広島車両所を出場した30号機を最後に姿を消し、JR貨物における現役の更新色車両は全て新更新色となっている。
- ^ 2009年6月1日に下関総合車両所運用検修センターに改称されている。
出典
- ^ 『鉄道ファン』1991年11月号、交友社、p.10
- ^ 『鉄道ファン』1991年11月号、交友社、p.13
- ^ 『鉄道ファン』1991年11月号、交友社、p.18
- ^ 『鉄道ファン』1991年11月号、交友社、p.32
- ^ a b c d e f g h さらばロクロク/貨物列車けん引 国鉄時代の電気機関車/EF66形27号機 年内にも「車検切れ」『毎日新聞』夕刊2022年7月19日(社会面)2022年8月11日閲覧
- ^ 「電車モーターを設計していたころ」(PDF)『わだち』第130号、鉄道友の会福井支部、2010年5月。
- ^ a b 『鉄道名車 モデル&プロファイル EF66 0&100番代』ネコ・パブリッシング、2011年、p.28頁。
- ^ 『鉄道ファン』1991年11月号、交友社、p.43
- ^ 『鉄道ファン』1991年11月号、交友社、p.44
- ^ 『鉄道名車 モデル&プロファイル EF66 0&100番代』ネコ・パブリッシング、2011年、p.40頁。
- ^ a b 『鉄道名車 モデル&プロファイル EF66 0&100番代』ネコ・パブリッシング、2011年、pp.36 - 37頁。
- ^ 「EF66 901」『鉄道ホビダス』ネコ・パブリッシング、2013年3月12日。2023年11月18日閲覧。オリジナルの2023年11月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b 『鉄道名車 モデル&プロファイル EF66 0&100番代』ネコ・パブリッシング、2011年、pp.22 - 26頁。
- ^ 『鉄道ファン』1991年11月号、交友社、p.41
- ^ a b c 『鉄道名車 モデル&プロファイル EF66 0&100番代』ネコ・パブリッシング、2011年、p.31頁。
- ^ a b c 『鉄道ファン』通巻337号、p.61
- ^ a b c 『鉄道ファン』通巻337号、p.62
- ^ 『鉄道ファン』通巻337号、p.63
- ^ 『レイルマガジン』通巻138号、p.29
- ^ 交友社「鉄道ファン」1989年12月号「直流新形電機 交流・交直流電機出生の記録 - 補遺I - 」p.79。
- ^ 『鉄道名車 モデル&プロファイル EF66 0&100番代』ネコ・パブリッシング、2011年、p.129頁。
- ^ a b 『鉄道名車 モデル&プロファイル EF66 0&100番代』ネコ・パブリッシング、2011年、pp.110 - 129頁。
- ^ 『鉄道ファン』1996年11月号、交友社、1996年、pp.117 - 119
- ^ 『鉄道ファン』1999年4月号、交友社、1999年、p.37
- ^ 『JR貨物時刻表2018』社団法人鉄道貨物協会、2018年。
- ^ アイドル機関車「ニーナ」47NEWS(2019年4月19日)2022年8月11日閲覧
- ^ 「EF66 27」報道公開 0番台最後の生き残りとして注目集めた直流電気機関車 鉄道チャンネル(2022年5月22日)2022年6月23日閲覧
- ^ 「EF66 30が再塗装される」 鉄道ファンrailf.jp(2018年10月28日掲載)2022年8月11日閲覧
- ^ 「DD51 756・EF66 35が梅小路へ回送される[リンク切れ]」ネコ・パプリッシング『鉄道ホビダス』RMニュース(2014年7月7日)
- ^ 『鉄道ファン』1993年9月号、交友社、1993年、p.67
- ^ a b 『鉄道名車 モデル&プロファイル EF66 0&100番代』ネコ・パブリッシング、2011年、p.31頁。
- ^ 『鉄道名車 モデル&プロファイル EF66 0&100番代』ネコ・パブリッシング、2011年、p.30頁。
- ^ 『J-train』Vol.14、イカロス出版、2004年、p.126
- ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻644号、p168
- ^ a b 「JR旅客会社の車両配置表」『鉄道ファン』2010年6月号(通巻591号)、交友社
- ^ ジェー・アール・アール 編『JR電車編成表 2011冬』交通新聞社、2010年、p.349頁。ISBN 9784330184104。
- ^ 『鉄道ファン』通巻641号、p138-139
- ^ 梅小路蒸気機関車館で特別展示『蒸気機関車の頭出し』開催 交友社『鉄道ファン』railf.jp(2015年1月7日掲載)2022年8月11日閲覧
- ^ 『鉄道ファン』通巻596号、p167
- ^ 『鉄道ファン』2011年1月号、交友社、2010年、pp.104 - 107
- ^ 嵯峨野観光鉄道様のEF66機関車をモニュメント用に改良する工事を受注しました。[リンク切れ]ジェイアール貨物・北陸ロジスティックス(2010年10月)
- ^ 『鉄道ファン』通巻607号、p104-105
- ^ 『J-train』Vol.39、イカロス出版、2010年、p.58
- 1 国鉄EF66形電気機関車とは
- 2 国鉄EF66形電気機関車の概要
- 3 形態区分
- 4 運用の変遷・現況
- 5 保存機
- 6 脚注
Weblioに収録されているすべての辞書から国鉄EF66形電気機関車を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から国鉄EF66形電気機関車を検索
- 国鉄EF66形電気機関車のページへのリンク