D-0信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/07 16:49 UTC 版)
しかし、上記のような多くの問題を抱えているにも拘らず、D-0は長年にわたって消費者と小売店に受け入れられてきた。これは、D-0が製造されたその日に入荷されているという事実が「D-0の牛乳は新鮮である」という、実態とは乖離した誤ったイメージを植えつけてきた。又、小売店側もこのような消費者の意識に支えられて、D-0を牛乳を販売する際のセールストークとすることも多々あった。このような、誤った消費者や小売店の意識をD-0信仰と呼ぶ者もいる。 しかし、D-0信仰は、全国津々浦々に浸透していたわけではなく、地域によってのD-0に対する意識の格差が存在した。例えば、大阪府周辺はD-0信仰が他の地域と比して極めて強い地域であった。そのため、大阪府にはD-0以外の牛乳の入荷を受け入れないという小売店も存在したと言われる。1995年頃から、食品には製造年月日に代わって賞味期限や消費期限日が記載されるようになったが、小売店側では、引き続きD-0信仰が続いていたようである。
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